【ジャッカル通信】ラヴクラフト神話とわたし
ディンゴの20年来のタッグパートナー、岡山県在住のジャッカルさんが不定期、かつ発作的にお送りする『ジャッカル通信』のお時間です。基本はジャッカルさんの回顧録ですが、読みなさい。(ディンゴ)
★★★
ヒトは未知なるものを畏れ、また、魅かれる。
…昔からよく「幽霊の 正体見たり 見られたり」とか言いますが、まあ、そういうことですよね。
わたしクトゥルフ神話、ラヴクラフト神話って好きなんですが、最初にそのファクターに触れたコンテンツって『ペルソナ2 罪』('99)なんですよ。小学6年生でしたかね。集英社の「Vジャンプ」に『ペルソナ2 罰』('00)の紹介記事が載っていて、興味深いけど続き物や~ん、せやったら前作も押さえとかんとな。となり、『罪』を購入したのが運の尽き。その攻略本の解説コラムから、クトゥルフ神話やらラグクラフト御大やらの知識を仕入れてしまったのですね。
ま、こうしてラヴクラフト御大について知ったとはいえ、この時点ではまだ本当に知った「だけ」でした。しかしこれが中学に入り図書館にタムロするような時分になりますと、やっぱり出会ってしまうんですね。東京創元社の「ラヴクラフト全集」。どのあたりのお話から読んだんだろう、ちょっと昔すぎてわかりませんが…しかし最初は順当に初期の巻から手を付けたような気がしますよ。
ま、脳にキましたよね。回りくどい、読みにくいったらないあの言い回し。
湿った恐怖がジンワリとまとわりついてくるような文体で、翻訳のムードも自分の好みに合ったんでしょうな。
で、ラブやんといえば宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)を描いた作家なわけですが、でも個人的には、いまいちコズミック・ホラーに関係ない短編にばっか惹かれましたねえ。…巷では大人気の「ダンウィッチの怪」('29)なんかはねえ、ちょっと不当に長い気がしてねえ。
それじゃ、ディンゴから「好きなタイトルを三つあげとけ」とオフレコで指示が入りましたので、薄っぺらいことでも書いておきますか! やれやれだぜ~イ。ウロオボエで書くので、もし内容が違ってても、知りません
ジャッカル的ラブやん作品ベスト3
ジャッカル的お気に入り①――
「死体蘇生者ハーバード・ウェスト」('21)
ジャッカル的お気に入り②――
「冷気」('28)
ジャッカル的お気に入り③――
「故アーサー・ジャーミンとその家系に関する事実」('21)
☆☆☆
いかがでしょうか。もし読者の皆さまの中に「エッ、わたしもこの三つ、超~好きなんだけど!?」「こういうセンスのジャッカルさんって、好きだな…」なんて思った親が裕福で綺麗な女子大生の方がおられた場合は、ぜひご連絡を。文通しましょう。住所は、霞が関2の1の1です
★★★
…とまあ、ラブやんについて浅学の身でダラダラ書いてしまいましたが。とはいえジャッカルは、なんだかんだラムレイの『タイタス・クロウ』シリーズとか、ダーレスの『永劫の探究』シリーズなんかも好きなんですよ。ラヴクラフト原理主義者でもなんでもなく、言ってみればDD勢。ポリシーらしいポリシーを持ちながら読んできたわけでもなく…うるせえっ、夜勤なんで寝ます!!!!