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なぜお茶っ葉屋さんで海苔が売っているのか?
お茶の香りに誘われて
この間、外でご飯を食べていたら、どこからかいいお茶の香りがしてきました。ご飯を食べ終えて外に出ると、隣のお店がお茶っ葉屋さんでした。ちょうど、ほうじ茶を炒っているところでした。コーヒー豆焙煎機のように、ぐるぐる回しながらお茶っ葉を加熱していて、ついしばらく眺めてしまいました。
そういえば、何故お茶っ葉屋さんで海苔を売っているんでしょうか?海のものと畑のもの、全然産地が違うのに。しかし、贈り物の定番コンビでもありますよね。あと、ソフトクリームを一緒に売っているのも気になります。何故なのでしょう?
お茶はお茶屋に聞けー東京都茶協同組合の答え
調べると、東京都茶協同組合のページに、その答えがありました。
なぜお茶屋さんに海苔がつきものなのか?
これについては、諸説があります。
(1)昭和20~30年代には現代のように保存に適した包装資材が無かった。臭いや湿気を嫌う商品である「茶」「海苔」は、ある種の専門的管理が必要だったため。
(2)「茶」「海苔」は、同じような保存方法で対応できたため。
(3)お茶の生産時期は4月から9〜10月頃まで。海苔の生産時期は11月から3月頃までと、ちょうどよいずれがあるので、一年間販売ができるため。
しかし、どの説にも確証はありません。
確証はないとはいえ、どれも納得できそうな内容です。
ソフトクリームの謎と仮説
ところで、今回は一緒にソフトクリームが売っている理由までは突き止めることができませんでした。お味はバニラソフトと抹茶ソフトをよく見ます。種類が多いとチョコ味も、そしてハーフ&ハーフを作ってくれるお店も見たことがあります。
これまでのお茶っ葉屋さんの戦略が、「取り扱いに同じ専門性を要する商品を選ぶ、一年を通じて販売できる商品ラインナップを選ぶ」というという点から仮説を考えてみます。
仮説1:お茶っ葉や海苔は、その場で食べられるものではないので、逆にその場で食べられるソフトクリームを出すことにした。
仮説1':もしソフトクリームに「当店自慢の抹茶」を配合することができるなら、目玉商品にもなる。
仮説2:ソフトクリームなら、年間を通じて売れるからセレクトした。
今後、この仮説を検証していこうと思います。
深まる謎と宿題
普段ならここら辺でまとめといきたいところなのですが、東京都茶協同組合の「海苔ビア」記事に、もう一つ気になるフレーズを見つけてしまいました。「海苔屋さんの出身地は、長野県?」というところです。
ちょっと気になることがあるので、これは次回の記事で書きたいと思います。お楽しみに!