
【本】加藤久弦 『つながるカラダ!【靭トレ】全身の靭帯を発動させる!』:負けるが勝ち
もっと早く、自由に動きたいって思ったことありませんか? 頑張っているんだけど、遅い、痛い、カッコ悪い…。スポーツをしていると、なりたい自分と、そうでない自分のギャップとの戦いがありますよね。
『つながるカラダ!【靭トレ】』は、そんな悩みを持つあなたへ、「靭帯」にフォーカスしたトレーニング法を提案する画期的な一冊です。これまでの指導やトレーニングで満足できない人、筋トレの限界を感じている人、ぜひ読んでみてください!
概要:靭帯を制する者が、動きを制す!
本書では、「靭帯トレーニング(靭トレ)」という、筋肉ではなく靭帯を意識したトレーニング法を紹介しています。
人間の身体には、骨と骨をつなぐ「靭帯」という組織があり、これは関節を安定させ、保護する役割を担っています。靭トレでは、この靭帯の働きを最大限に活かすことで、全身を連動させた、より効率的でパワフルな動きを生み出すことを目指します。
従来の筋力トレーニングとは異なり、「力を抜く」「負ける動き」を重視するのが靭トレの特徴です。
特に面白かったところ:力みを捨てよ、靭帯が目覚める!
特に興味深かったのは、「古流武術」の動きとの共通点です。古流武術では、「力を抜く」ことで自分の重みを利用し、最小の力で最大の効果を得ることを目指しています。これはまさに靭トレの考え方と一致しており、「負ける動き」によって身体全体の靭帯を効果的に発動させることができるという点が目からウロコでした。
例えば、相手に突き飛ばされた時、力んで抵抗するのではなく、相手の力に身を任せることで、衝撃を吸収し、靭帯の反発力を利用して素早く体勢を立て直すことができます。これが「負ける動き」です。
読んで思ったこと:「負けるが勝ち」の真髄
靭トレでは「負ける動き」によって、身体を無意識的に最適な状態に導くという考え方に新鮮さを感じました。無駄な筋収縮をなくし、不安定な状態を作って靭帯を自動発動させる、という点が非常に興味深かったです。
これまで、私は身体を意識的にコントロールしようとしていました。いわば力ずくで身体を動かそうとしていた私にとって、靭トレの考え方は全く違うアプローチです。身体の潜在能力を引き出してくれる、そんな可能性を感じました。
まとめ:靭トレで、パフォーマンスアップ!
「靭トレ」は、これまでのトレーニングのイメージを覆す一冊でした。
筋肉だけに頼らず、新しい身体の使い方を学ぶことで、スポーツのパフォーマンス向上はもちろん、日常生活でもより楽に動けるように、練習を続けてみようと思います。
限界を感じているあなたも、靭トレで新たな扉を開いてみませんか?