読了:『中学生のためのテストの段取り講座』 坂口恭平 2022 晶文社
概要
テスト勉強の極意は「勉強のスケジュール表を作る」ことである。
テストへの不安は、その全体量が不明なため生じる。だから全体量を把握することが重要である。量がわかったら(テストまでの日数−1)で割り、毎日取り組む。やれるからといって余計にしない、また全力でやってもできない量を予定しない。これを2週間ほど継続してみるのがテスト勉強である。
スケジュール表を作ることを段取りと呼ぶ。それは自分が今持っている力の総動員が可能になる方法である。
自分で決めた課題を達成するのは嬉しいので、必ず継続できる。そのため、大きな目標を達成するためには、1日の定量を知ることが必要である。定量は訓練すれば伸びるため、必要なことは毎日、一定量自分がやりたいことをやる時間作りとなる。この行程を経て人は大人になる。
大人とは、自分で自分を支えることができる存在である。
自分が段取りを組んで継続したことが才能となり、才能はお金となる。
嫌なことしてなんとかお金を稼ぐ、という今のお金の捉え方から抜け出て、自分なりの生活を手に入れると言うこと。これが筆者の考える自立の方法である。
感想
強烈な勇気づけの本だなと思う。別に対象をテスト勉強に悩む中学生に絞ることはない。これを読む人全てに力を与えてくれると思う。(うわあ陳腐な言い回し。)
口語体のため、要素をまとめるとニュアンスが変わってしまうし、そのまま味わって欲しいので、是非とも本を読んでください。お願いします。
印象的だったフレーズを3つ引用しておきます。
最後にもう一つ。
※本の要旨と感想を、1000文字以下でまとめることを目標にしています。
※あくまでの私のメガネを通した見解に過ぎないので、ぜひ実際に本を読んでみてください。
※と、思っていましたが今回は伝えたい熱量のおかげで↑の前提がずれてしまいました。でも冷めないうちに出しときます。めしあがれ。(20230609)