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鳩の気持ちがわからない!お前は寒くないのかい?

 みなさん、おはようございます!毎日寒いですね!

 この間の朝、長男と一緒に公園の脇を通りかかりました。その公園は道に面してじゃぶじゃぶ池があるのですが、その氷が張りそうな池に、鳩が入っているではありませんか!
 「うわー、鳩、寒くないの?」
 私は鳩をじっと観察しました。羽毛が濡れれば乾きづらいだろうし、水気があれば気化熱でより寒くなるだろうに…。そういえば、鳥の足に毛は生えていません。なのに、どんなに寒くても川や池に脚を突っ込んで立っていたり、ぷかぷか浮いています。一体なんで平気なの?
 疑問に思った私は、鳥は水に入ってもなんで寒くないのか、調べてみることにしました。

鳥は寒くないの?

 鳥は私たち人間と同じ恒温動物です。つまり外部の気温に関係なく、体温を一定に保つことができる動物です。
 そして、その体温を保つための寒さ対策の仕組みとして、温かい羽毛だけでなく、脚にも驚くべき仕組みを隠し持っていました。
 一体どんな秘密なのでしょうか?

羽毛のあったかパワー

 鳥類は、羽毛をまとって寒さをしのいでいます。羽毛は熱伝導率が小さい空気をたっぷり抱え込んでいるため、体から熱が逃げにくくなっています。
 特に水鳥の羽毛は、油分を多く含んで水を弾く構造になっています。そのため、水に浸っていても、冷たい水が直接体に触れることはなく、断熱性のある空気の層で温かさを保つことができるのです。
 なるほど、だから水に浸かっていても平気なんですね!

ワンダーネットの秘密

 さらに、水鳥の脚には「ワンダーネット」と呼ばれる、特殊な血管構造があります。これは、動脈と静脈が互いに密着して絡み合うことで、動脈の温かい血液が静脈の冷たい血液を温める仕組みです。足先から心臓に戻る血液は、動脈の血液によって温められるため、体の中心部が冷えるのを防ぐことができるのです。
 なんと、効率的な熱交換システムまで備わっているとは!驚きです!!

鳥たちの巧みな防寒対策

 鳥たちは、羽毛やワンダーネットなど、様々な体の仕組みを駆使して、厳しい寒さの中でも体温を維持していることがわかりました。

 それにしても、あの鳩は一体、凍る寸前の池で何をしていたのでしょうか?いくら寒さを凌ぐ工夫を備えていても、真冬に水に入りたい鳩の気持ちはやっぱりよくわからないです。美味しいものでも落ちてたのかな・・・?


参考にしたサイト:井上英史(2024)野生動物の防寒対策|東京薬科大学研究ポータル【CERT】 https://cutting-edge-research.toyaku.ac.jp/series/2843/ (2025年1月31日)

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