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#12 私も頑張りすぎないから、そんなに感謝しないでね。


ながい、ながい道のりを経て
無事に出産しました!

不妊治療 → つわり → 陣痛 → 新生児期と
すでにたくさんのことを娘と一緒に乗り越えました。

今の思いを書きます。


●これからのこと、娘へ


どうして不妊治療をしてまで
子どもを産みたかったのか

つらいことばかりだったのに
なぜ途中で止めなかったのか


理由は、私が産みたかったから。

子どものためにとか
夫を父親にしたかったとか
両親に孫を、とかではない。

不妊治療は
私が我が子に会いたくてしたこと

だから、娘へ。
いつか不妊治療について詳しく知った時

お母さんは私のために
痛い思いをして
たくさん辛い思いをして
お金もかけて不妊治療をして
私を産んでくれたから

「だからお母さんのことは大切にしなきゃ」
なんて思わないでね。

そんなに感謝しなくていいよ。


不妊治療は自分のためにしたことで
私があなたの為にしてあげた事といえば

長い人生の中のたった10時間、
陣痛の痛みに耐えただけ。


出産だって
最後はあなたが一緒に
頑張ってくれたからできたこと

私1人が頑張るだけでは
できなかったこと


一緒に頑張ってくれてありがとう


これから一生懸命
あなたを育てるけど

お母さんも程々にさぼるから
あなたも気楽に生きてね

あなたが感じたことを大切に
心からそう思ったことには感謝して
自分の人生を創っていってね


●「体外受精の子」であること


きっと娘が
みんなと同じように風邪をひいた時

ああ、やっぱり
「体外受精の子だから体が弱いのね」って
思う人がいるだろうけど


その目線とどう付き合うかは
娘に決めてほしい


反論してもいいし
相手が納得するまで説明するでもいいし

正しい知識を発信して
社会の偏見を変えようとしてもいいし

自分が体外受精を経て生まれたことを
隠して生きてもいい


娘がそうしたいと思った時
少しでも多くの選択肢を残したいので

娘の記録は
これで終わりにします。


不妊治療・体外受精で子どもを授かった方へ
すべての妊婦さんへ
安心して、出産してくださいね。


「不妊治療の記録」#1~11

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