永遠に利益をもたらすもの
プログラマーの頭
初めて経験した頭の使い方。
研修では、10問のフローチャートをただひたすら書きまくった。
プリント用紙の裏側を使った。
当時のプリンタは、両脇に連続の穴が開いているプリント用紙を歯車で巻き上げる。事務所には不要なプリント用紙が大量にあった。
コンパイルリストだった。あとで説明したいと思う。
空っぽな頭で考えるのはつらかった。半日も考えていると、糸口が少し見え始める。すると、少しフローチャートを書き始められる。
ああだこうだと書いているうちに、形になって行った。
こんなことを10回やった。
5年後、基本設計からの工程を手掛け、プログラム開発、運用と、一通りのことができるようになっていた。しかし、最初にやったフローチャートを超えるロジックのものは作っていなかった。
あのフローチャートで、私の頭は出来上がっていたのだ。