あなたがもらっている給与明細の項目を説明できますか?
給与明細を受け取った際に内容まで見ている人はどのくらいいるのでしょうか。
私の周りには全く見ずに未開封のままにしている人が多くいます。
気にしていても手元に入ってくるお金、いわゆる手取りしか気にしていない方が多いのではないでしょうか。
その心理には、見たとしても増えるものでもないし、自分でどうにかできる内容じゃないから という気持ちがあるのではないかと考えています。
少し前までは私自身がそう考えていました。
流行りの”節税”を実践しようと思い、会社員のみでできる節税について調べ始めたことをきっかけに、給与明細の内訳を勉強しました。
お金に関して記載されているのは大きく分けて3種類あります。
①支給額(給与が増える内容)
②控除額(給与から減る内容、会社が天引きしている内容)
③差引支給額(手取り)
他にも勤怠状況や時間外労働時間等の項目もあります。
①支給額
基本給 →基本賃金
基本給が影響する内容
例:賞与(ボーナス) 2ヶ月分支給 → 基本給を2ヶ月分
残業手当(基本給の25%以上割増が義務) → 時給換算¥1,000/hの場合、¥1,250/hになる
各種手当
役職、職務、残業、家賃、食事、通勤、その他
総支給額
基本給 + 各種手当 を合算した金額
課税対象額
所得として計算される金額
②控除額
各種税金 → 給与から天引されているので、税金を払っている感覚になりにくい
所得税 → 所得に対してかかる税金
住民税 → その年の1月1日に居住している住所地で課税される
各種社会保険 (会社が半額負担している)
健康保険 → 病院にかかった際の費用負担軽減や労災保険に使われる
厚生年金 → 業務上、通勤途上の災害でも給付される。定年後の国民年金+α分
雇用保険 → 失業・雇用継続に関する保険 失業時の給付金等に使われる
介護保険 → 40歳以上64歳以下の人が支払う
その他
会社立替のローンや積立金等
③差引支給額
いわゆる手取りで、自身の手元にくるお金
①支給 ー ②控除
以上が、一般的な給与明細の内容になります。
会社によって手当項目や控除される項目が異なるのでご自分の給与明細を確認してみましょう。
ちなみに、年収(収入)と所得は全くの別物です。
所得が低いからといって貧乏かというとそうとも言えません。
年収 = 毎月の総支給 + 賞与等の総支給
税金や社会保険等が何も引かれていない状態
所得 = 年収 ー 給与所得控除額 ー 非課税天引分
年収によって控除額の計算式が決まっています。(累進課税)
生命保険や寄付金(ふるさと納税)等
非課税扱いで給与天引きになっている項目があれば、従業員の税金のことを
考えてくれている会社になります。
所得が低くても実際に使えるお金が多い人は、会社と非課税項目について交渉していることもあります。
また、節税としてふるさと納税等をフル活用したり不動産での事業収入(副業にはあたらない)を得ながら経費を活用して所得を少なくすることもできます。
少しの知識で使えるお金が増えるので、この機会に是非行動してみてください。
かなり表面的な内容しか書いていませんので、この内容をもっと詳しく知りたい。これってどういうこと?というような要望や質問がありましたらお気軽にコメントください。