世界は自分

ここ最近、自分の内側で目まぐるしく変化が起きている。
毎日、中野真作さんの本2冊を読み返している。
何度も何度も読んでいるのに、いつも新鮮で、それでいて懐かしいような矛盾した不思議な思いを丁寧に味わっている。
そのあと、なんとなく久しぶりに「あなたの世界の終わりー「目覚め」とその“あと”のプロセス」を読んでみた。

すると、急に自分の内側にかなしみやせつないような感情が湧いてきて、一瞥体験をした。

自分と世界の境界線が消えた。

「あ、これは私のかなしみじゃない。せかいのかなしみだ」

泣きながら冷静にそれを眺める自分がいた。
あたまの中で鳴り響く好きなアーティストの曲や本の内容が、目に映るすべてが、自分のために存在してくれているのだとあらためて知り、涙が止まらなかった。
自分を傷つけたと思っていたあの人やいつでも自分の味方でいてくれたあの人も、存在がいとおしくて、しあわせを願わずにはいられない。
最近別れたあの人の弱さも、すべてがいとおしくて、愛さずにはいられない。
自分の周囲のすべての行動も過去も許されているように、自分の過去や後悔もすべて許されていたことを思い知り、自分の世界のあたたかさに胸を打たれた。
自分の世界のかなしみや痛みが、自分の心一体となって、こみあげてくるのを感じる。
なんでこんなに切ないんだろう。なんでこんなにかなしいんだろう。
ウクライナ戦争で傷ついた人たちの顔が浮かんできて、「あの子の痛みは、自分の痛みなんだ」「世界の痛みは、自分の痛みでもあるんだ」という思いが湧き上がってきた。
すべては自分のためにあった。くるしかった過去も喜びもかなしみも。
理由もわからず、涙がとまらない。
みんな、そこにいてくれてありがとう。

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