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隨園老人が好きっていう話とか

「おはようございます。今日もよい一日を」
「何事?」
「打ち込む前に表示される文言をそのままパクりました」

谷崎潤一郎の「人魚の嘆き」が凄い好きな人です。

そういう文脈(中国趣味、幻想趣味、爛熟趣味、などなど)から、隨園老人こと袁枚の話をします。

かれは清朝時代の詩人、文化人で、レシピ集「隨園食単」と怪談集「子不語」を著しました。

林真理子作「愉楽にて」で柳沢吉保と並んで称される文化人でもあったりします。

このことをわざわざ言及したのは「子不語」に登場する「敦倫」という言葉が、私はすごく好きだからですね。

「敦倫」を私の理解においてざっくり説明すると「道(タオ、宇宙の原理)に則った性行為」のことで、道教における本来の房中術(なぜ日本では忍者の基として定着してるのか???)と通じつつも、性行為を不死不老のための道具としてではなく自、他、世界三者の調和そのものを尊ぶものとしてとらえていることが特にいえると思います。

他にも「子不語」には(版によっては削除されているらしいですが)則天武后らによる性行為論において「男は力強くあることを尊ぶが、これはラードをむさぼって満足するようなものだ」との評が述べられるなど、かなり個人的に面白いことが述べられていてすごく好きなんです。

で、思ったより短くまとまっちゃったので冒頭に戻って人魚の話をしましょうか。

私は兵庫県の南側に住んでるわけですが、あのあたりの海には人魚がいるという設定があります。

岡田淳先生の「ウミンバ」が根拠となっています。

岡田先生ご自身が西宮や神戸に縁の深い方ですからわりとちょくちょく近辺のネタ(日番、いかなご、自然学校、など)を作中に登場させてしらっしゃいまして、今回のもその一つというか、登場人物の住む場所の近くに須磨が位置していて、そこに落ちたという指輪を人魚に拾ってもらうという話しになってます。

そういうわけで私はたまに近くの海岸に出かけてピリカしながら、人魚がいないかきょろきょろしたりしてます。

「渚のサーメイド」のカドコミ連載が終わって、
最近「はぐれ人魚のディアナ」も最終話になって、
新しい供給を求め彷徨っていないこともないのです。

「前半と後半の差ェ…」
「へ?性は秘すものですが忌むもの厭うものではないですよ?」
「まぁ、それが正しいか…」

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