二十歳の誕生日の思い出の話から始まっている話2
「まにあってる?間に合ってます?」
「なんとかまだ大丈夫」
「書き終えられるかですねあとは」
前回のfateと日本酒について先ずは説明を。
fateシリーズの中心舞台の一つとして設定されている冬木市という架空都市がありますが、この街の建造物・風景の一部が神戸市内のものをモデルとしていることで知られておりまして、それをもとにしたのが先に挙げた観光イベントな訳です、が、冬木市の建造物なら明石にもあるんですよ。
風見鶏の館とうろこの家がヒロインの屋敷のモデルなら織田家長屋門は主人公の屋敷のモデルなんですよ。
というわけで遠坂邸の時計が1時間ズレたネタを知った時は「時のまちを敵に回すからじゃざまあ」と心の底から思いました。
日本酒の一大産地が灘と称される神戸市東部から西宮市にかけてのエリアであることは有名です。宮水 、六甲おろし、山田錦、丹波杜氏などなど環境と素材と技術に恵まれ灘の生一本のブランドを確立しています。その一銘柄が、元ポストにあった福寿な訳です、が、明石の江井ヶ島と呼ばれるエリアは西灘とも呼ばれているんですよ。
灘の蔵元がこちらにも生産拠点を置き出し、それらが独立して明石の地酒としてブランドをつくっています。神鷹はその筆頭と呼べましょう。
というわけで私は二十歳の誕生日にこの神鷹を記念すべき初飲酒としました。
因みにこの時私は神鷹をくるみやという地元で有名な洋菓子屋のシュークリームと一緒に食べました。
カスタードクリームと純米吟醸酒の相性が抜群であることを神戸市東灘区主催の日本酒市民講座にて知ってからずっと試したかった組み合わせだったのです。
成る程相性は抜群でした。
最初一口目に神鷹を口に含んだときは日本酒の苦みというか、えぐみというか、その味が強く感じたのですが、カスタードを口にすることでその抵抗のある味がきれいに中和されて、ただ日本酒の美しい風味、香りがふわっと漂ってきたのです。
このおいしさを知った後ではビールが飲めなくなりました。元から炭酸は得意ではなかったというのもありますが。ワインはまだ飲んだことがありません。
シュークリームは偉大です。灘の一角を占める西宮出身の岡田淳先生もそうおっしゃっています。
ただ私は岡田先生の信奉者であるために風見鶏の館から遠坂低の表札を引っぺがしたい衝動に飽かれておるのです。
故にまだ続きます。
「間に合ってる!」
「よかった!」
「全くだ!早く公開に進め!」
我がご主神様へのお賽銭はこちらから。 淡路島産線香代に充てさせていただきます。