【風来のシレン6】「超・神髄」を2週間かけてクリアしました
風来のシレン6、傑作でした。
このゲームの魅力は以下に書かれているので、本記事では割愛するとして、
ようやく有料版追加コンテンツを含めた37のダンジョンをすべてクリアしました。
特に最終ダンジョン、クリア率1%の最高難易度を誇る「超・神髄」には計54回挑戦し、ようやくクリアできました。
2週間、寝ても覚めても超・神髄。
会社員時代だったら間違いなく心が折れていたでしょう。
全99階のフロアがあるダンジョンですが、20階を過ぎてからずっと手汗かきっぱなし。
食料や優良アイテムの調達が難しい中、一瞬の判断ミスが詰みに直結する緊張感が常に漂っているわ、最後までモンスターが殺意に満ちているわで、終わった時にはぐっしょりでした。
ゲームでこれほどまでに満身創痍になるのは15年ぶりでしょうか。
このゲームの総プレイ時間は300時間を超えました。
シレン6をクリアするために会社を辞めたみたいになっていますが、後悔はありません。
超・神髄クリアのポイント
以下、備忘録として。
マニアックな話が続きますが、何卒ご容赦ください。
超・神髄をクリアできた最大の要因を挙げるとすれば、それはなんといっても、有用な腕輪が早い段階でほぼ全て揃ったことでした。
30階に到達するまでに、ほこらで道具察知と気配察知の腕輪を引けただけでなく、店や床落ちで錆よけと毒消しの腕輪を入手できました。
おかげで40~54階のマゼモン出現フロアでは、サソリやオドロチドロを完封しつつ安心して武器防具を合成。
その後も弾きよけの腕輪を引き、ケンゴウによる武器防具ロストの詰みも回避できました。
害悪モンスターのオンパレードで、唯一対策できなかったのはノロージョだけ、と言えるくらい本当に恵まれていました。
なお、マイナス効果の腕輪はなぜか呪われていることが多いので、鑑定してから装備することをオススメします。
一方で、白紙の巻物は全然出ませんでした。初めて出たのがまさかの98階。それまでは誰もねだやせず。
71階以降は四方八方から飛んでくるドラゴンの炎に炙られつつ、ここぞというタイミングで耐炎耐爆のお香や回復アイテムを使いながら、命からがら次の階層へと歩を進めていくという始末。
ドラゴン特防印のある防具がなければ間違いなく詰んでいたでしょう。
全体的に、攻撃力や防御力は極端に強くはなりません。
合成する機会はそこそこあるものの、強化の壺は出てきませんし、ドスコイ維持も困難です。
なので、基本はモンスターをワンパンで倒すことができず、殴り合いを想定した立ち回りになってきます。
武器防具の合成は前半のうちに完了させたいところです。有効な印を付けたり強化値の底上げは50階までに。
ただし、その後も有効な印を合成するために、終盤まで1〜2個は空き印を残しておくとよいでしょう。
武器・防具ともに強さは前半終了まで20くらい、終盤までに30くらいあれば安心ラインです。
武器
クリア時の武器はこんな感じ。
よく出る印の中では、優先すべき順としては、
状態異常付与系 > 連撃 > 特攻系 > 三方向 > 会心系 > 回復 >>> その他
といったところでしょうか。
印は防具よりも武器に多く付けたいので、印増大の巻物の使用は武器の方を優先です。
防具
強化値アップを優先しつつ、印は必要なものを厳選して入れるのが良いかと思います。
そもそも有用な返し系の印は少ないです。
ゾワゾワの巻物は出現率が低いうえに、おそらく前半では出てこないです。
おにぎりの巻物は全く出ませんでした。
余裕があれば高飛び返しくらい付けてもいいかなーと思う程度です。暴走返しは論外。
となると、付ける印はお告げや殴り合いに有利となるものが第一、特定の嫌がらせモンスター対策が第二でしょうか。
ちなみに催眠除けや魔法除けは、なくてもなんとか切り抜けられると思います。ゲイズやガイコツまてん系は出現階層が少ないですからね。
また、トド狩りによるアイテム補給はかなり大事ですが、トドよけ印もメイン防具に着けるほどではありません。
これらは当該モンスターと敵対した時に付け替えるくらいでよいでしょう。
71階以降のドラゴンをねだやせないのであれば、ドラゴン特防は必須になってきます。
私は最後までメイン防具にドラゴン特防印を付けられず、アーク・アビスドラゴンの階層では、ドラゴンシールド+1で猛火に耐えつつ、モンスターと出くわした時にメイン防具に付け替え、ということをチマチマやっていました。
そもそも、良いアイテムは隠し部屋の店やほこら、デッ怪報酬でしか手に入りません。
隠し部屋にたどり着けるかどうかはクリアの成功可否を決定する極めて重要なポイントでして、マップに怪しげな空白地帯があれば近づいてその存在を確認していきましょう。
もちろん、壁掘りアイテムもある程度ストックする必要があります。
有用な腕輪や神器は序盤から隠し部屋で店売りされていることが多いですが、金欠で買えないことが往々にしてあります。
そういうときのために泥棒テクは必須。
というか、振り返ってみれば「泥棒すること前提でダンジョンが作られているでしょ」、としか思えません。
あとは、突発モンスターハウスもめちゃくちゃ多くて嫌になります。アイテム補給のチャンスではありますが。
高跳び草、ヤキイモ、無敵草、身代わりの杖などの打開アイテムも必携です。
中盤以降の絶対に許せないモンスター対策
以下、死んでも許しません。
それくらい強烈なトラウマを植え付けてくるやつらでした。
うたう・らんぶポリゴン(23~31、55~64階)
満腹度をある程度下げられるのは覚悟しつつ、山彦のお香や杖などでできる限り凌ぎます。
満腹度は後から上げられる可能性に賭けましょう。
デッ怪報酬やほこらで拾えるちゃんこおにぎり、後半では太る罠(痩せる罠も出てきますが)や、おにぎり専門店も出てきます。
満腹度は餓死しない程度まで下げられなければOKとしましょう。下限値の目安としては60〜70くらいでしょうか。
ハニー系(23~31、47~50、70~76階)
ポリゴン対策と同様です。
連続してレベルを下げられなければOKとします。
一度レベルを下げられたら、道具を使って確実に倒すか逃げましょう。
大鬼・極鬼サソリ(40~54階)
毒消しの腕輪が無ければ問答無用にねだやしです。
毒消しの腕輪・白紙の巻物どちらもなければ、正直かなり絶望的です。
極鬼サソリなんてステータスがぶっ飛んでいて、5~6発殴らないと屠れません。
白紙の巻物を1つしか持っていなくとも、ねだやすべきです。
終盤のドラゴンのために温存しておこうなんて考えはやめて、素直に使ってしまいましょう。
ここでちからを大きく減らしてしまうと、その後は取り戻せません。
オドロ・チドロ(42~54階)
錆よけの腕輪なければアイテムを惜しみなく使って切り抜けるしかないです。
前述のサソリと同居している階層が多いですが、白紙の巻物がある場合にねだやすべきは、コイツではありません。
それにしても、特攻系の印の中でドレイン特攻は最優先レベルですね。
オヤジ戦車系・シハン・ガイコツまてん(62~70階)
白紙の巻物に余裕があれば、この凶悪三銃士のどれかをねだやしつつ、こいつらが共存する階層はあらゆる物資を使って即降りします。
特にシハンの弾き→戦車による爆風で、せっかく苦労して育てた武器や防具を失ってしまえば、事実上のゲームオーバーです。
中盤以降に入手できた各種対策用のお香や導きの杖、あかりの巻物などはこの階層のために取っておきましょう。
このフロアを抜けられれば、クリアが見えてきます。
アーク・アビスドラゴン(71~99階)
即ねだやしましょう。
ねだやせなければドラゴン特防印がないと攻略はほぼ不可能です。
みだれ大根(80~90階)
惜しみなくアイテムを駆使してしのぎましょう。
暴走させられるとかなり高い確率で死にます。
特に、デッ怪と共存するフロアは即降りできるよう、導きの杖やあかりの巻物を用意しておきましょう。
やり込んだからこそ見える世界
とまあ、様々な絶望を味わった超・神髄でしたが、これまで挑戦し続けて本当によかったです。
最上級レベルの立ち回りスキルを身に着けたうえでもなお、おそらく9割以上は運(外部要因)といえるでしょう。
そもそも、主人公の装備やレベルを持ち越せず毎回のダンジョンが丸腰のレベル1から始まる風来のシレンでは、プレイヤー自身のスキルを高めたうえで、成功するまで回数をこなすしかありません。
これには多大な労力と時間を要するわけでして、タイパを重視する昨今のゲームの潮流とは明らかに異なっています。
そして、幾度の試行錯誤や反省、失望を経た先にダンジョンをクリアした時には、「もうやりたくないです」と思いながらも、「ああ、また新たなダンジョンに行きたいなー」と思わせるものがあります。
この感覚は登山に非常に似ていて、今回クリアした超・神髄は、ものすごくハードな縦走登山のようでした。
攻略法を編み出し、それに向けトレーニングしたり装備を揃え、
水や食料、燃料などの物資は、枯渇を防ぎながらも余剰になりすぎないよう調整しつつ、「ここぞ」というタイミングでは惜しみなく使い、
(天候、パーティーのメンバーの体調や気力など)コントロールしきれない要素には状況に応じ戦術を変えつつ、
運が尽きないよう祈りながら、目標達成まで粘り強く歩を進める
学生時代、15日かけて北アルプスを上高地から日本海(親不知)まで縦走したことがあるのですが、超・神髄はまさにそれを彷彿とさせるダンジョンでした。
どんなことであれ、絶望しつつもあきらめず、徹底的にやり抜いた末に目標を達成した経験というのは、きっとその人を強くします。
みなさんもぜひ、風来のシレン6をやりましょう。
*
追伸
ここまで来たのなら、と全78種の風来実績をコンプしました。
「黄金のつるはし」と「最強ハンマー」が最後の最後まで入手できず、「武器職人」の実績のみ未獲得のままでした。
とぐろ島の神髄を計4回クリアし、クリア報酬でようやくこれらの武器を手に入れました。
さんざん苦労した記憶のあるとぐろ島の神髄でしたが、超・神髄をクリアした者にとっては、あっけないほど簡単でした。
おかげさまでプレイ時間は330時間になりました。
本記事が開発者の皆さまに届くかはわかりませんが、この場を借りて御礼申し上げます。この度は大変お世話になりました。
これほどまでに自身の成長を実感できたのは、本当に久しぶりのことです。
スパイク・チュンソフトへの敬意、そして愛をこめて、コンプ報酬の壁紙は本記事のアイキャッチ画像として使用させていただきます。