はしぼう歌会「蟻が糖杯」振り返り
12日の金曜、はしにもぼうにもで歌会を行いました。
事前に出されたお題に沿って3首詠み、メンバーの投票によって順位をつけるといった形式でやっています。
今回のお題は、前回に続いて「自由詠」でした。
あさげくん曰く、これからは特に何事も無ければ自由詠でやっていくとのことです。
ただ、自由詠といっても、各個人の中で一つテーマを決めて3首つくろう、ということにはなっています。
今回出した3首は、こちらになります。
『俺君』
「幽霊はマッチョであればあるほど怖くない」が俺の座右の銘
漢字辞典から適当に二つの字選んで俺の戒名決める
どうしても涅槃エルボー喰らいたいらしいな 俺のオリジナル技の
今回僕は「声に出して笑える短歌を目指そう」というテーマのもとつくろうと考えていました。
というのも、蟻が糖杯が始まる前に岡野大嗣さんの「サイレンと犀」と穂村弘さんの「短歌ください 双子でも片方は泣く夜もある篇」という詩集を読みまして、それが今回のテーマを決める大きな一因になりました。
これまで僕は他の歌人の方々の詩集にほとんど触れたことがありませんでした。せいぜい、ダ・ヴィンチの「短歌ください」をちょいちょい読んでいたくらいです。
野暮用で本屋に寄った際に短歌コーナーが目に留まったので、「折角だから買って読んでみるか!」と今回は思いきってみました。
読んでみて印象的だったのは、声に出して笑える短歌がいくつもあったことでした。(ここに載せていいのかが分からないので具体的に紹介するのは割愛します)
なので、自分もそれを目指してみたいと思ったことが今回のテーマに至った理由です。
結果は4人中3位という結果でしたが、まぁテーマがテーマだったのでそりゃそうだろうという感想です。でも何となくメンバーは楽しんでくれたっぽかったので良かったと思います。
個人的には2首目が一番好きな出来でした。長年無くしていた大事なものを納戸から偶然見つけられた時のような喜びがありました。3首目も、小学生のときに編み出した涅槃エルボーという必殺技を当時、友達に実演することなく短歌という形で披露できて色んな意味で良かったなと思います。
(どんな技かはご想像にお任せします。多分想像通りで合っています)
反省としては、これはこれで良かったけど、こういう笑いがやりたいわけではなかったなぁということです。
今回読んだ詩集で面白かった短歌は、日常の隅に転がっているユーモアを、そのユーモアが増幅するような語彙や切り取り方を用いてつくっているような気がするので、僕自身はそれがあまり出来ていないように思います。
短歌としての笑いのセンスをこれからも磨いていきたいですね。
次回はしぼう歌会は26日予定です。
ありがたいことに、大会名を「涅槃エルボー杯」にしてもらったので頑張りたいと思います。