ご縁がめぐる

さつま芋を蒸かす。

冷たかった水が火によって温められ水蒸気に変わり、その暖かな水蒸気がぎゅーっと固かったさつま芋をゆるませナニカを変える。

暖かな水蒸気にくるまれたさつま芋は、少しずつ柔らかくなり、中に蓄えていた甘さが顔を出す。
暖かさが真ん中まで届くにつれまわりから少しずつ柔らかくなり、丁度よい頃合いが訪れると優しく鼻をくすぐる香りを放ち、ほわぁんと甘いホクホクの蒸しさつま芋となって現れる。

水は火というご縁によって、温かさと水蒸気というものへカタチが変わる。

さつま芋は温かな水蒸気というご縁によってゆるめられ、その中に蓄えていた甘さや香りなどの個性が現れたものへとカタチが変わる。

火が水を温めるには何かしらの器材とのご縁があり、さつま芋が温かな水蒸気にくるまれるには、蒸し器や鍋などとのご縁がある。

火を使うためにはコンロやガス電気とのご縁があり、さつま芋は作ってくれてる人があり育つ過程までの自然とのご縁があり、それらを数えていったらきりがない。

すべてはご縁で繋がっていて
そして
常に変化しています

あらゆるもの
本当にあらゆる全てが
このご縁でつながっていて
そこにはニンゲンも
もちろん含まれ

一瞬たりとも止まることはなく
変化しかない
この色しきの世界の現れ

ご縁繋がりの変化しかない中で
自分という個別をつかみ
その個性から世界を創り
色んな体験を味わい現し
絶対的な自分を生きていると
思えている不思議さ

摩訶不思議なセカイ

日常とよばれる日々は
奇跡であふれてます

素敵なセカイです