いちにちのシマイに

寝る前に緑茶が飲みたくなり
自分のために
一杯の緑茶を淹れる

静かな台所で
シュンシュンと
お湯が沸くのを待ち
少しだけ冷ましてから
茶葉にお湯をそそぐと

シュッと
茶葉が湯を含んだ音がして
急須の蓋を
カタリと落としたら

静かな空間に
なんとも言えない
シュワシュワという
茶葉の囁きが聴こえる

もういいぞ
とどこかでコエがして

いやまだ早いんじゃないの？
と言うたけど
湯がちょい高めだったからと言うので
そうなのかと
カップに注ぐ

ものすごく綺麗な深緑が現れ
カップを満たす

ふぅーと
ひと息ついて
ゆっくり口にする

あ

美味しい

相変わらず
緑茶は何秒待つとかいう
そんなもので
いま　じゃないこと
しようとしてたなぁと
思わず笑い

ゆっくり　ゆっくり
緑茶を愉しむ

一杯の緑茶で

ああ
今日もいい日だったなぁと

シアワセで
今日という日が
閉じていく