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よろこびが飛んで来る

窓をあけたら
ふわっと心地よい香りといっしょに
春 が
部屋を通り過ぎていった


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日曜だというのに街中に学生服姿が見られて何かしらと思っていたら、卒業シーズンなのね。

信号待ちをしていたら向こう側で待ってる姿が目に入り。第3ボタンまで無い詰襟の男の子がぶっきらぼうに立ってる横にはスーツ姿のお母さんらしき人が男の子に嬉しそうに話しかけていて。男の子はぶっきらぼうなくせに目は合わせなくてもちゃんとうなずいていたりして。くふふとちょっと笑ってしまった。


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夕方少し手前に立ち寄ったいつもの神社では、大学の卒業式後なのか袴姿のお嬢さんがいっぱいいて。
裏門近くでぼーっとしていたら、袴姿とお父さんらしき組み合わせを何組か見たのだけれど。
お嬢さんはもうピカピカの卒業姿で。横歩くお父さんは、何故かどの人もジャージとかスポーツウェアとかのえらい軽装であれっ?っと思い。
だけれども、みんな首からは一眼レフやら素晴らしいカメラがかかっていて。
ああそうか、娘の写真撮るために来たのか。
どの父娘もすごくナチュラルな笑顔で、でも本当に嬉しそうで。袴姿と普段着過ぎる普段着のアンバランスさがまたいい味わい出してて可笑しくて。
和やかに楽しげに話しながら社殿の方へ歩いていく姿を見送りながら、ああステキだな~とほっこりさせて貰い優しげな時間をありがとう。


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先週まだ蕾が固かった街路樹も
花が咲き始め

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上をみても下をみても
楽しくなってきました。


桜の蕾もいっきにぷくぷくと膨れ始めていて、もうすぐ街中がピンクに染まります。

桜の樹はどこまでもとにかく優しくて。
どの桜の樹に触れても、その優しさですーっとハートから下へ詰まりを流してくれます。

桜の樹は伝えてくれます。

楽しんで。
全身で楽しんで。
散りゆく花びら悲しむのではなくて
幹から離れて舞い踊る躍動を楽しんで。
はかなさではなくて
この瞬間に詰まっている悦びを感じて。


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やっぱり人のその時の想いって伝わるよなーと思うのです。
信号待ちの親子も袴姿の父娘も、どちらもそういう姿を誰かに見せようとそうしていた訳ではなく、卒業だから楽しくしてなきゃとやっていた訳でもなく、心からの楽し気喜びみたいなものがその姿かたちからあふれ出ていて。
それをたまたま見た通りすがりの私もなんだか嬉しかったりほっこりしたりして。


その場にその誰かがいなかったとしても。
子供たちの楽しんだであろう名残が

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あらら、ステキねと
楽し気を運んでくれたりします。

そして
そうしたものを楽しく笑っちゃう自分を
よかったなーと喜んでみたりします。


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3月は切り替え感が強いかなーと感じていて。
季節がらというのもあるのでしょうが、何かが閉じていく、しゅうそくしている感じが強く、それによる振り起こしみたいなのもあったりして。
と同時に、ハジマル感も半端なく。こう、何と言うかシュウソクとハジマリがぐーっと同時にじわじわと動いていて、どこかでクルリとひっくり返るか交差するかのようなそんな感覚。
そのオワリとハジマリのコワサみたいなものが何処かでうごめいて。でもそれよりも何がハジマリ現れるかという楽しみが強かったりして。
ああ季節が移り変わるのねと感じます。


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どこまでいっても
いま 寛げてるか で
そしてそれを
素直にそのまま現せているか

あのお母さんもお父さんも
私が見たあの瞬間は
何のこだわりもなく
心から喜んでいて嬉しそうで
隠したくても隠せないナニカが
飛び出していて

それは
息子さんや娘さんが卒業だからという
外側のそれだけでは
現れないもので

心からの
あーよかったなー
嬉しいなー が

心からホッとして
なんのさえぎりもなく出ちゃって
現れちゃって

私がみたあの瞬間
いま に安堵して
安らぎであられたから
あのヨロコビが
私まで感じられたのだと


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木の葉がかさなる音のように
その安らぎは幾重にもなって
まわりにヨロコビを
広げていて

すてきなヨロコビいただいた
嬉しい休日となりました

ありがとうございます


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kitoma
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