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始まりのないハジマリ

月が変わると 何でこう
空気感が変わるんだろう

暦なんて 後からついた知識だろうに
それでもやっぱり
毎月そう感じられるのは
この摂理というものの
途方もない摩訶不思議さとでも
言うしかないのかもしれない

どれだけ緻密に
どれだけ繊細に
このセカイは創られているんだろう

はぁ~ とつく このため息ひとつ
はじめから決められていたかのように

そうでしか
なかったかのように

知ることも
分かることも
出来ないのだけれど



感覚が ひらかれてきて
より俯瞰して観られるような
今まで うすらぼんやりしていた部分が
少しベールが剥がされてきているような
そんな感覚

たぶん

いま 静かに 静かに
じぶんだけの時間の中で
ひたすら じぶんの真ん中へ
耳を澄ませたら

その

ぽとりと落ちる
ひとしずくのオトが

聴こえるんじゃないのかしら

ひとしずくのオトだけれど
その情報量は膨大で

奥深くのナニカに
揺さぶりをかけてくれるかもしれない



言葉に出来ないものが
あちらこちらにあって

見つけてくれと
感じてくれと
合図を送っているかもしれない

言葉 で いっぱいになっていると
それらはキャッチ出来ないから

言葉 を 意味づけを
削いでいく 外していく
言葉で埋め尽くそうとしている正体を
見切る



夜明け前の
まだ街が目覚めていない空間で
そこにどぶんとつかって味わってみるのは
言葉 が 作用する前の
その感覚の香りが かげるかもしれない

しようとせず
させようとせず

まるでその一部かのように

ただ しずまる



ぎゅーっと圧縮されていたものが
解き放たれるように
何かが動き始めようとしている

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kitoma
ありがとうございます。 お受けしたサポートのお気持ちは、この巡りのなかで循環させられるよう、ありがたく使わせて頂きます。感謝致します。