あいにきたよー
先日訪れた新宿御苑は、桜との約束を果たすためだった。
1年ちょっと前に書いたこちら
笑っちゃうかもだけど、この中で桜と約束したのは本当で、去年は確かコロさん絡みで御苑が休園してたか、やってたとしてもタイミングが合わなかったかで行ってなかったから。
約束もすっかり忘れてたのに先日ふいに思い出し、桜トップシーズンなんて避けて今まで一度も行ってないのにあの桜に逢いに行って来た。
この桜の真正面にあるベンチ、空いてるかなあ~、この人出だから無理かなあとか思いながら数々の桜を通り抜けて辿り着くと。
そのベンチだけぽこっと空いてるじゃない(笑)。ありがとねーと思いながら同じベンチに座り、ぼーっとただただ見事な桜たちを眺める。
上を見ても
どこを見ても
あの秋の枝だけの姿からは
想像すらつかない
嬉々として風に揺られる桜たちが
楽しそうで
嬉しそうで
言葉にならない
きれいねー
ほんとうに きれい
あちらこちらから
こんなに沢山の若い枝たちが吹き出して
老樹がそれらを
見守るように ささえて
どこまでも ひろがって
喜びあって
笑いあって
歓喜しかない
逢いにきたよー。
"よく来ましたねー
待ってましたよ
綺麗でしょ?
この花ひとつひとつ
花びら一枚一枚
全部あなたなのですよ
あなたのなかに
あるのですよ
あなたのなかに
咲いているのですよ
花や葉が落ち
幹になっても
ゆっくりゆっくり
あたため
たくわえ
冷たい風も太陽も
土も水も
みながあって
そして
その時がきたら
喜びに
あふれるのです
それは
あなたがそこで見た
幹だけで揺れている姿が
あるからこそであり
それは
あなた方も
同じです
だから
無数の花々は
あなたのなかにあり
あなたのなかで
咲くのです
咲いているのです "
ああそうか
だからサクラのとき
咲いてるときに
またおいでと言ったのか
この姿を現れを
見せてくれるために
泣きそうだった
桜たちからは
喜びと楽しさと
優しさしか
感じられなかった
ほんとうに
きれいだった
いったいどれだけのものを
当たり前のようにある自然から
知らないうちに
受け取っているんだろう
いつもそこで
そのままの姿で
現し教えてくれてるのに
見逃してしまっているのだろう
自然の一部であるのに
それすら忘れてしまって
まるで
違うものかであるように
自然だけでなく
森羅万象すべてのものが
その流れのなかで
本当に奇跡のようなバランスで
生きて
生かされて
いるのに
すべてのものが
この桜たちのように
美しい
誰でも
誰ひとり欠けることなく
それぞれの中に
その美しさを
たずさえている
幹があり
時来れば
花も咲き
また
ひと休みする
楽しかったよ
ステキな優しさ
いっぱい見せてくれて
ありがとうー
また来るね