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どこからみても

早上がりの日だったので、お気に入りのお店でお弁当を買って、近くの神社で少し遅いランチした。

本殿の正面に茅の輪が出来ていた。
そうか、夏越しの大祓の時期だったか。
せっかくなので茅の輪くぐりをし、ひと形お祓いを納める。 よく考えたら晦日詣での日だったので、お参りもさせて頂く。
しょっちゅう来るので、普段はご挨拶だけして毎回はお参りしてない。
今は手水舎に柄杓は置いてなく、水が脇から出るように工夫されてた。

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スッキリしたところで、参拝客が通らない裏側でアリ達の通り道を塞がぬよう座る。
石段のちょっと高くなっているところ。
イスなんていらない。

木陰は風が通って涼しい。
鳥の声と風で樹々が揺れる音をBGMに
自分だけの時間の流れでいただく。
はぁー、なんて幸せなんだ。
シフトとはいえ、早上がりさせてもらった事に
思わず感謝してしまう。 ありがたい。

帰りがけ、好きなポイントで立ち止まる。

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樹が3本そびえ立っている所なのだけど


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こう見ると、まるで額縁の絵をみてるよう。
自然の絵画。しかも季節で趣が変わる。
その日の空の色、行く時間帯でもまったく別物に見える時もある。


数歩動いて向きを変えると

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今度は真ん中だけが吹き抜ける。
夕方は、ここが茜色に染まる。


ただ3本の樹があるだけなのだけど
ちょっと立ち位置かえるだけで見える世界が違うのが面白くて、時たま行ったり来たりウロウロして愉しむ。

どちらが好き嫌いとか、ましてやいい悪いとか
そんなものあるハズなく。
だって、後ろへ数歩下がって離れて見れば、
ひとつ目の写真のように、ただ3本樹が並んでいるだけなのだもの。
もっともっと離れて見れば、
神社の風景の彩りのひとつなのだもの。

遠くから全体を眺めるのもとても美しく。
でも近づいて個々の趣や周りとのコラボを観るのもとても愉しく。
しかも立ち位置変えるだけでこんなに見えかたが変わってしまう。
そこに季節や時間が加わると、ホントにたまたまその時それが見えただけで、瞬間の贈り物なんだなあと思う。

そんな風に感じてみると、
もしかしたら普段目にしてる色んな事も
日常の流れの中で「同じ」に見えてるけど、
見逃しちゃってる色々な瞬間の贈り物があるのかもしれないなと想ってみたりする。
見逃しちゃってるの、もったいないなぁ。


今日も愉しいことがいっぱいだ。



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kitoma
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