オワスレモノはジブンノナカに
歯医者に前回治療箇所の経過観察に行ったら良好だったので、歯のクリーニングTIMEになった。クリーニングだけなのに、歯医者嫌いの私としては全く力が抜けず、お口の中はスッキリさわやかピカピカなのに全身筋肉痛に~。いやはや嫌いなもんはキライなんで、内容は関係ないらしい。全身で拒否反応。なんだかなー。
お風呂にゆっくり浸かろうが、普段こらないところのパンパン感が半端なく、全身筋肉痛みたいになっちゃった。
こりゃどーしたもんかと思ってたのだけど、夜中に眼が覚めた時にフと「アーシングで流してしまえ~」と思いつき、小一時間も流せば大丈夫だろうと日曜早朝から公園へ行く事にする。
肩から背中から全てパンパンなので足だけじゃダメだなーと思い、全身ゴロゴロするために綿の敷物にしてーとか、あらだったらお弁当持ってピクニックもどきにしてーとか、いつの間にかテンションが上がっている。そういえば日曜にご近所以外の公園行くなんて久しぶりだった。
とは言えリラックスするのが目的なので、家族チームがまだ来ない少し前に。ありがたいことに東京はまだ梅雨入り前なので、早朝でも芝生は乾いてる。
こんな早くに来たことなかったからどんなもんかと思ってたけど、良いわ~。
人はほぼいない。車の往来も少ない。鳥のさえずりさえ響き渡ってる。何より「都会がまだ目覚める前」の空気感が清々しい。
ランニングしてる人がいる。よくわからない体操してる人もいる。いつものおっちゃん達も何人かそれらしき姿は見えたから元気っぽい。よかった。
裸足になって広げた敷物の上にゴロンと横になる。足だけ直接芝生につけて。
丁度いい案配の木陰で樹木の間からちょろちょろ差し込むお陽さまはまだやわらかい。
風がとおる。
葉っぱの音がする。
色んな鳥の声が交差する。
「静か」が辺りをただよう。
うーん、ここはホントに都内ですか?
やー、これはちょっと以外だった。もう少し人気(ひとけ)あるかと思ってたし、都心に近い所なので早朝だからってここまで空気感変わるとは思ってなかった。
これはこれは、なんてステキな事を発見してしまったのだろう。すっごい遠出を計画しなくても自分が早起きさえすれば、こんな空間を味わうことが出来るんだ。
もうこうなったら心地よさが止まらない。
全身で深呼吸して大地を感じる。
あーやっぱりゴロンとすると身体全部が繋がる感じでとっても気持ちいいのね。あれほど抜けなかったパンパン感が、少しずつゆるんでく。
足裏はしっかりペタッと大地につけて、自分の中の滞りを呼吸とともに流し出す。
すぅーと吸いながら地球のエネルギーを身体にいただく。
身体全部を大地にあずけて、地球の呼吸を感じながら一緒に呼吸する。
ゆっくり、ゆっくり、スーハー、スーハー。ただその繰り返し。
そのあいだも鳥の声はあちらこちらから聴こえ、ゆるやかな風が通り抜け、サヤサヤと葉っぱの音が優しい。
足裏だけでなく、肩から腰から要らないチカラが大地に吸い込まれていく。身体がどんどん軽くなる。空いたところに地球のエネルギーが満たされてく。呼吸がしやすくなり、元気が回復してくるのを感じる。
外で、しかも公共の場にいることを忘れてしまうくらいチカラが抜けてリラックスモード。
半ば夢の中にいる状態でゴロゴロ。
あー、そろそろ身体満タンになってきたなーと感じるころ、少しずつ人の気配がしだしてきた。
ヒョイと顔だけ起こすと、遠くでヨガらしきことやってるグループがいたり、家族連れがシートの上でくつろいでたり。
時間を見たらちょうど小一時間くらい経っていた。お陽さまも少し強くなってきている。
さて、そろそろオイトマするかー。
お弁当持ってーとか色々考えたけど、今日は完全リラックスが目的だったからヤメにして、人出が始まる前に戻ることにしてた。ここでお弁当食べるのも楽しそうだから、そのうちやろう。その時は半日コースくらいだな。
お片付けして靴を履く。
ひゃー、相変わらずスバラシイ。むくみは取れてるし膝の可動域も広がっている。立ち上がるのもラク!
木陰を作ってくれていた樹にお礼をいってスタコラ歩く。いやはやホントに身体が軽くなっているのは毎回驚く。地面に直接足をつけてるだけよ? あとはゴロゴロまったりしてただけよ?
自然のチカラは、すごい。
いつもいつもそう思う。
そして普段どれだけ不自然な中で生活してるのかを感じさせられる。
たぶん昔はこうじゃなかった。
自然の中で生活し、自然と共にあり、共存してた。
ちゃんと自然のすごさ、偉大さ、神秘さ、尊さ、すべて感じながら一緒に生きていた。
そして自分というものもニンゲンも、その自然の一部であり何ら変わりはないのだということをわかっていた。
いつから忘れてしまったのだろう。
自然のチカラ、パワー、偉大であり神秘であり。ニンゲンも森羅万象一部であるから、まったく同じものがそれぞれのナカにある。そのどちらかに優劣はなく、だからこそ、それをわかっていたからこそ、自然の領域をおかすことなく足りる分だけを頂き、この身体というものを使っての地球ワールドを楽しむサポートもして貰えてた。
この身体という枠組みを外れたところで、自然界と繋がることができていた。この身体だけが自分だとは思ってなかった。
あまりにも「自分であること」に熱中しすぎて忘れてしまった。
ワタシであることを忘れてしまった。
少しずつゆっくりとヒトは思い出し始めてきている。これからその輪はひろがっていく。
たくさん色んなことにぶつかる。
その時は自然に助けてもらえばいい。忘れてしまったことを教えてもらえばいい。
大地に身体をあずけて繋がれば、元気が戻ってくるということを全身で感じればいい。
風は心地よいのだということを、樹々は歌っているのだということを感じればいい。
時には荒ぶる自然界の出来事も、それが流れの一部なのだと知ればいい。
ヨキワルキとしているのは自分の頭の中だけなのだと気付けばいい。
それらすべてを自然は、すべてのものは、いつも静かに教えてくれている。
いつも
どこでも
いまこの瞬間も。
小さな存在であるというジブンから
思い込みのマホウがゆるんで
ワタシとは何なのか に
飛び出していく