我が家のリノベーション録 <土壁づくり>
土を発酵させる
まずは庭に即席プールをつくり(木枠とブルーシート)、そこに三河の赤土と無農薬の稲藁を入れて混ぜます。
月1ペースで天地を返し、半年間発酵させると壁に塗れる土壁(荒壁)ができあがりますが、天地返しは生半可なくしんどいです。
3ヶ月くらい経つと、表面の茶色い土の下にはグレーの発酵した土が。
掻き混ぜると田んぼのようなドブのような匂いが漂います。
土壁は再利用できる
土の発酵と並行して、家の解体作業も進めました。
聚楽壁の壁を掻き落としていくと、下には土壁が現れます。
土壁だけをかき集め、トンカチなどで細かく砕いて土のプールの中へ投入して混ぜ込んでいくと、再び壁として使える状態に戻ります。
土壁は何度も利用できる為、昔は壊しては泥に戻し、再利用していたようです。
壁以外では、田んぼの畦の修繕にも使われていたようで、余った土壁の一部は田んぼの畦になってもらいました。
身近に手に入る材料だけで循環させていた昔の家づくり。
輸送コストも材料費もタダ同然。(手間は半端ないけど)
この家づくりを体験したことで、現代のゴミにしかならない家づくりについて再考するようになりました。
2023年12月19日 文:康文
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