見出し画像

2024年: 念願ハドソンバレー週末旅

初めて会った時から気が合った友人のんちゃんに、私はニューヨーカーとしての夢を打ち明けた。

それは、
「週末にアップステイトに行ってきたの」と言いたい
という夢だ。

では、アップステイトがどこかと聞かれると、「どこか、ニューヨークの上の方だよ」と、私は夢を抱きながらも具体的な場所は知らない。

私の夢に必要なのは、アップステイトの立地ではない。

週末は忙しないマンハッタンから離れて北の静かな別荘地で過ごすのが、生粋の江戸っ子ならぬ生粋のニューヨーカーの粋な過ごし方というものらしい、と移住してからの4年間を通して、私は肌で感じてきたのだ。
これが、現地の肌感というものなのだ。

優しいのんちゃんは、すぐに
「その夢、ぜひ実現しましょう!」
と言ってくれた。

他にやることのない私たちはすぐに日程が決まった。のんちゃんはすぐにレンタカーも予約してくれた。もう1人私の友達のアイさんもくることになった。
私の友人の中でもしっかり者の、のんちゃんとアイさんがいれば、この旅行は滞りなく進むこと間違いない。

日程確定とメンバー選定が終わった私は、
仕事の仲間のジョニーさんに「週末はアップステイトにいくんですよぉ」と自慢をし、夢の実現に浸っていた。

その間、のんちゃんは宿泊先を決め、宿泊先から行きやすい地元のカフェを調べ、宿泊先で作る餃子やおでんの具材までせっせと準備してくれた。

「忙しくて、何も手伝えずごめんなさい」
というアイさんを、なぜか同じく何もしていない私が
「気にしなくていいですよ」
とフォローしていた。

出発は金曜夜。
誰よりも仕事の忙しいキャリアウーマンのんちゃんは、きっちり仕事を終わらせて誰よりも先にレンタカーショップへ向かってくれた。
なぜなら、のんちゃんしか運転ができないのだ。

そこから私とアイさんが合流し、約3時間北へ北へと向かっていった。
山の中へ入っていくと、なんとも美しいカントリーハウスがポツポツと現れる。
ハロウィーンの時期に行ったので、庭にかぼちゃを飾っている家もあり、
「そうそう、これこれ。こういう場所がアップステイトなのよ!」
と、私は自己流アップステイトの定義を固めていく。

そしてついに、私たちはハンターマウンテンという山の近くにあるAirbnbに到着した。
扉を開けると、私が夢見ていた景色が広がっていた
高い天井、暖炉、アイランドキッチン…
これぞ、週末を過ごすのにふさわしい場所。
始まって3時間で、この旅の成功を確信した。

もうちょっといい写真を撮りたかった

到着の夜は、みんなで焼きそばを作って食べ、次の日のハイキングに持っていくおにぎりを作るためお米を水に浸して就寝した。

部屋はバッチリ3室あり、暖炉のあるキングサイズベッドの部屋が1つ、ダブルベッドの部屋が2つ。
もちろん、満場一致でのんちゃんが一番大きい部屋で寝ることになった。
のんちゃんあってのこの旅なのだ。

つづく

いいなと思ったら応援しよう!