ひび
あさ、おきる。
おもたい体、おこす。
かお、あらう。
は、みがく。
ふく、きがえる。
にもつ、つめる。
とびら、あける。
かぎ、しめる。
こうしてわたしの1日が始まる。
言葉にすれば100文字にも満たないのに、
ひとつひとつは文字では到底あらわせないほどおもく、たかい。
でも、これは当たり前のことなんだな。
実際、日日は動いて、
自分と自分以外とが目まぐるしく動いて、
頭を動かして、
それでも重くのしかかるものに遭遇したりして。
どんなことがあったとしても、
"さも当然とした顔つき"で日日に置いていかれないように目まぐるしく動く。
一歩先は奥へ行くほど暗く不安定であろうのに、私はどこへ向かっているのだろうか。
遅刻してヘラヘラしてる人たちも、
自分のことを棚に上げて注意している人たちも、
自分よりも満たされている人を見て蔑んでいる人たちも、
ニコニコと取り繕ってる人たちも、
恋人と戯れあっているであろう人たちも、
YouTubeばかり見て本業を見て見ぬふりしている人たちも、
当然のように日日に遅れないように動いて、ついていっている。
一歩先が暗く不安定であることなどさも気づいていないように。
わたしときたら、当たり前のことですらうまく出来ず、
日日にもおいてけぼりをくらっているのではないかともやもやとする。
とあるゲームの中のようにフレームが動いていて
中のキャラクターであるわたしがフレームの淵に押されてなんとか次の日へと進めているような感覚、抜けない。
いっそのことフレームに押されることなくフレームアウトしないかななんて思ってしまったり、。
そんなこと考えても何にもならないのに。
それでもひとつひとつ、100文字にも満たないことを潰すことからわたしの日日は始まり、
わたしの日日は終わることなく惰性で続いていく。
いつか、なんて言ってたら来ないかもしれないけれど、いつかフレームに押されず自分で歩んで、いきたい。