【日本の最果て】北見工業大学 模型部 2023年度の紹介
執筆:北見工業大学 井野敢太
お世話になってます。北見工業大学3年の井野です。この投稿に写ってるやつです。ちなみに部長ではないです。
日本最北端の国立大学『北見工業大学』模型部の全てを、ここで紹介しようと思います。
この記事を見れば
「モデラーにとって最高の環境が北見工業大学にはある!」
ということがわかると思います。
それでは、いってみよう。
【ほぼ私物】我らが部室!!
ここが我らの部室。
無線部が消滅した隙を逃さず占領した歴史があるため、今でも名前は「無線室」のままです。
いざ部室へ。足を踏み入れると、先人の遺産がめちゃくちゃ主張してきます。もう慣れたけど。
塗装をするための右側の島はまだいいですが、左側は地層のように歴史が積み重なっています。一掃したい。
ちなみに俺は何も置いていってません。私物は毎回すべて持ち帰ってます。
【最強の1年生】最強の装備一式!!
塗装スペースの右側には、現状の日本模型世界で最強と言っても差し支えないフル装備が待ち構えています。しかもこれ、今年入ってきた1年生が新学期に持ち込んだ私物なんです。とんでもない奴が入ってきたじゃねえか……!
塗装ブースは、まさに最強という表現以外思いつかない、天下の『ネロブース』。
乾燥ブースは超絶人気、山善の食器乾燥機(あれ?)。
そしてエアブラシは、なんかタミヤのすごいやつ。
(適当とか言わないで。筆者はエアテックスのエアブラシ信者なので、他社のエアブラシは皆目検討がつかんのです。この下に、入門にもおすすめな最高のエアブラシ紹介してあげますから。)
正直エアブラシは、入門用でも不足を感じたことはないので、僕が大好きなエアテックスのこれとか超おすすめです。(自分が購入した『メテオ』の後継機です。カッコいい。)
塗装ブース・乾燥ブースはこちら。
究極的には、「エアブラシ・塗装ブース・乾燥ブース」だけしか置いてない部室にしたい。きたないから。消耗品は各自持ち込みで。
【僻地】部室はここ!!
部室があるサークル棟は、敷地内の最果てにあります。そして謎の丘の上に建っています。なんだこれ。
軽音楽部は24時間いるので、建物はいつも開いてます(嘘)。
まあ体感的にはいっつもいるけど。
奥に行くと軽音楽部さんがいます。右に曲がると我らのアジトです。他の部屋には誰もいません。
まあそれは流石に盛ったけど、99%の確率でそうです。
【使い倒せ】大学の最強すぎる設備!!
北見工業大学の本領は、最強すぎる大学の設備にあります。
パーツ設計も3DプリンターもLED電飾も。オーライ、任せろ。
【3D設計も朝飯前】情報端末室!!
部室から遥か遠く離れた場所にある情報端末室は、実習や講義で使用するコンピュータルームです。IDをタッチすれば電子音と共に開錠できます。テンションブチ上げ。
講義や実習と被っていなければ自由に使えます。不法侵入じゃないから!
そしてここのPCでは、3DCADソフト『SolidWorks』が自由に使えます。模型部品の設計が好きなだけできます。個人でインストールしようとしたら、まあこれくらいの値段になってしまうので……。勇気のある人だけクリックしてください。
そんな高嶺の花、いや「高嶺のソフト」を好き勝手出来るんですよ?
なぜみんなやらないのですか?
と思った皆さん。実は機械知能コースの学生以外は、CADの講義がないんですよ。逆に言えば、機械知能コースの学生なら、2年次にCADの講義があるので、ちゃんと出席さえしていれば、欲しいパーツくらいはチョチョイと作れるようになってしまうのです!
俺は入り浸ってます。
しかし折角パーツを設計しても、データのままでは使えませんよね。
それでは、あなたの設計に命を吹き込みに行きましょうか。
【LED電飾から3Dプリンターまで】ものづくり工房!!
なんやそれ。そう思った方。大丈夫です。説明しましょう。
図書館と同じように、学生なら自由に使える場所です。ただ、99%の人間は、実習や研究でしか使えないと思っています。
実習や研究のサポートをするために技術職員さんが常駐しており、実習時間と被っていなければ、フラッと訪れても相談に乗ってくれます。大好き。
一応、1年の実習で最初にここを訪れる時、趣味やサークルで作りたいものがあればいつでも訪れていいと教えられるのですが、99%の人間は忘れます。なのでいつも、ありがたく居座っています。
各種工具も使わせてもらえますし、LED電飾の相談に乗ってもらうこともできます。俺は自分で回路組んでから模型とLED・ケーブルと電源・端子を買ってきて、アドバイス受けながらここで実装しました。
この感動は、ものづくり工房がなければ存在しなかった。てかこの写真最高だな。はんだ付け甘くて、結局職員さんにやってもらったのは内緒。
そして。これだけでは終わらない。
3Dプリンターも完備。
設計データ渡したらスライサーにかけて印刷してくれます。マジで感謝。
ちなみに、俺用の樹脂フィラメントここに置いてあります。自分で買ってきた。
フィラメントは自腹で買ってこよう。
みんなも好きな色でパーツ作ろう。
それで、できたのがこれ。
ものづくり工房の紹介のとき見せた武器が形になりました。
この武器は、出力した後に5周くらい表面処理してから塗装してます。大変だった。そんでこう。
ダンボール戦機はみんなの青春だよね。
ちなみに、あのAnkerも3Dプリンター出してるのでどうですか。(自分が欲しいだけ。)ものづくり工房の3Dプリンターは30万くらいするので、こっちなら手が届く気がしてくる。
【ショーケース】スチューデントラウンジ!!
空いてれば誰でも好き勝手使っていい場所です。
学生の99%はそのことを知らないです。
さっきと全く同じこと言ってますねー。
実際ここを勝手に開けて使ってる人、自分以外に見たことない。
机もコンセントもあるので、ここでPCカタカタやってても快適です。
毎週木曜の定例会はここで行われます。模型部の第2の故郷的な。そしてここにはアレがあるのですよ。
【大学のシンボルへ】ガラスショーケース!!
設営直後に撮影したので作品が少ないですが、少し紹介しましょう。
こいつはプラモデル入門にもおすすめ。
【ハイカラ】スチューデントラウンジはここ!!
スチューデントラウンジは、コミュニケーションアトリウムという場所にあります。まあうちの学生にとっては一番馴染み深い場所です。
吹き抜けの2階、ガラス張りの天井。そして全周に講義室が並んでいます。オシャレだなあ。ほとんどの講義はこの周りにある沢山の教室で行われ、講義が終わると学生はここに出てきてわちゃわちゃします。
学祭で弾き語りしたりした思い出の場所でもあります。まさにこの写真の視界だったなあ。
そして、講義室と違ってガラス壁で異彩を放つ部屋を見つけたら、それがスチューデントラウンジです。
定例会は毎週木曜18時から。模型部に興味があればスチューデントラウンジまで。サークルでやりたいことを好き勝手言い合ったり、模型制作における意見交換や組み立てをゆるりとやってます。
この部屋に模型部のポスターも貼る予定なので、ぜひ。
最後に、プラモデルを始める人なら絶対に買っておきたいアレを紹介して終わりたいと思います。
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それでは、また。
執筆者プロフィール
井野敢太
2002年生まれ。北の果ての工業大学生。UMA北海道(北海道学生模型連盟)のnote運営立案者。3D設計ロボット・フィギュア造形・フルスクラッチ。なんでもやるモデラー。趣味がたくさん。サッカーが好き。
当たり前だけど選挙はちゃんと行く。
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