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公開を停止した企業案件記事について
お世話になっております。北見工業大学模型部です。
この度は、先日公開した記事について重大な事態が発覚し、当該記事の公開を停止することになり大変申し訳ございません。既に多くの方の目に入り騒動となってしまっていたため、取り急ぎ状況と経緯・対応についてお伝えさせていただきます。
また、桑原冷熱株式会社 様とはこれから状況や経緯の確認を行い、両者の方針は後日発信させていただきます。今回はこの騒動でご迷惑をおかけした方々に対して迅速に謝罪をさせていただき状況を説明するために、あくまで北見工業大学模型部のみの立場から現時点での見解をご報告させていただきます。以上よろしくお願いします。
概要
2025年1月8日の17時ごろ、桑原冷熱株式会社 様とのフィギュア制作合同案件に関する記事を公開しました。
上記の記事を公開して約5時間後、2025年1月8日の22時ごろにX(旧Twitter)のDMにて、当該記事において先方が課題として依頼したキットが海賊版であるという報告を受けます。
即座に当該note記事の公開停止と、記事リンクを投稿したポストの削除を行いました。
また、桑原冷熱株式会社 様にも現在メールでコンタクトをとっている最中です。
公開を停止した当該note記事
(2025年1月10日修正。上記記事のリンクを削除しました。)
(桑原冷熱株式会社 様の要請を受けてのものです。)
(上記リンクからのみ閲覧可能。記事の公開自体は停止しており、公開前記事のプレビュー機能を利用しています。本サークルのnoteトップページからの閲覧は現在停止中。内容は公開時から一切修正しておりません。)
問題となった当該記事をご確認いただければ、先日の状況がより詳細にご理解いただけるかと思います。
あくまで状況をご理解いただくのが目的であり、海賊版キットを許容・肯定する意図は決してございません。
経緯
2024年9月、桑原冷熱株式会社 様より、フィギュア制作合同案件の打診を受けました。
2024年10月、桑原冷熱株式会社 様よりテスト制作の課題キットが選定されます。
2024年12月、出力していただき受領したキットを、案件へ参加していた4名の部員が制作し、桑原冷熱株式会社 様へ納品しました。
そして昨日、先の概要でもお伝えした通り、今回の案件についての記事を公開したところ海賊版キットの存在が発覚しました。
背景
今回このような事態にまで発展してしまった原因については、これから桑原冷熱株式会社 様とお互いの認識を確認した後で再度詳細なご報告をさせていただきますが、現時点で推察される背景をお伝えしておきます。
まず、今回の重大な事態をDMで報告していただいた方にもご意見をいただきましたが、桑原冷熱株式会社 様が工業的分野の企業であり、模型・ホビーの業界とは一切関わりがなかったことが背景として挙げられるかと思います。
エンタメ・創作の分野では知的財産権が果たす役割が大きく、原作者や出版社の作品に対する権利や、玩具メーカーの商品化の権利などを保護するために、個人ディーラーによるガレージキットフィギュアなどでは当日版権というシステムが導入されています。
しかし業界と関わりがない場合は企業・法人であってもこういった背景の知識がない可能性があるために、今回のような事態に至ってしまったのだと思われます。
そして次に、学生である私たちが無条件に社会人・法人である桑原冷熱 様の決定に間違いがないと決めつけてしまっていたことです。
本サークルは模型文化の中で活動を続けてきたため、こちら側の学生には海賊版キットが業界・文化にもたらす悪影響の大きさや、権利を守るための当日版権というシステムの仕組みを理解している学生も所属していました。
しかし、学生である自分たちに対して、社会に出ている年長者や、企業・法人という存在を無条件で信用し、間違いはないと決めつけてしまっていたのが、私たちが今回の件を未然に防げなかった原因かと思われます。
今後の対応
先にもお伝えした通り、騒動に発展してしまった状況で可能な限り早く状況をお伝えするために、北見工業大学のみで現時点までの経緯をご報告しているため、今後の対応については桑原冷熱株式会社 様と協議の上で決定いたします。
この度は、日頃より本サークルの活動をご覧いただいている方々、そして模型・フィギュアの分野の方々に多大なるご迷惑をおかけして、誠に申し訳ございません。
今後も北見工業大学模型部をよろしくお願いします。
北見工業大学模型部