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\\相手の背景を知るアクションは優しい//


今日の12時頃
自動支払い手続きをする為に、銀行の窓口で書類を提出した時のこと

受付員は、メガネを掛けた40代くらいの女性の方。書類を見て『確認しますね!』と上から順番に確認してくれた。隅々まで見た後にこう言われた

『ハンコはありますか?』

受付員の方が指差す先は『お届け印』という場所

(あっ、ハンコないわ。そこにハンコいるんや。ちゃんと見てなかったなぁ)

『いや、ないです。忘れました』

すると、受付員は表情を変えず『じゃあ、書類の受け取りは出来ないですね』と素っ気なく言った。

うん確かに、忘れたこっちか悪い。ちゃんと隅々まで目を通してないからだ。でもここで1つ思った『そういえばコロナになってから、ハンコ制度が無くなる動きになってるけど、まだハンコって絶対必要なんかな?ハンコ無くてもいけるんじゃない?』

なので受付員に聞いてみた
『ハンコ無しでも受理してもらえませんか?』

『いえ、出来ないです』

『・・・』
『・・・』

約3秒程の沈黙が訪れる
無理なものは無理。それは分かる。でもまた書類を持ってくるのは面倒臭い。もう一度願いを込めて聞いてみた。だって今は、ハンコ制度廃止の流れがあるじゃないか!

『ハンコ無しで何とかならないですか?』

『いや、出来ないです』

素っ気のない対応に若干イラッとしたが、文句を言ってもしょうがない。というか大前提自分が悪い。ちゃんとハンコが必要だと見ていれば良かったのだから・・・

『わかりました。また来ます・・・』

そう言って、スッキリしない気持ちではあるが、銀行を出て車に乗り込んだ。ただやはり気になるのが『まだハンコ制度って必要なの?』ということ

だってニュースで『政府はハンコの廃止を進めてます』って二年前くらいに言ってたもん。『なんで必要なのか調べてみよう』そう思って、Googleで調べてみた

すると『店舗を持たない銀行は、ハンコは必要ない。ただ実店舗がある所は、本人確認の必要性からハンコ制度が残っている』と出てきた

『まぁ、お金の管理はシビアやから、中々無くすことは難しいんかな。でもハンコが必要ない銀行もあるみたいやから、将来的には無くなるんかな』と感じた

それはさておき
#さておき !?

調べてみて面白かったのが、ハンコの歴史

長くなるので省略するが、ハンコは紀元前7千年のメソポタミアが発祥。そこから中国を経て、日本に入ってきた。日本では江戸時代に広まるのだが、ハンコの役割は

『字を書けない人でも、本人確認が出来た!』

きっと江戸時代は全員が学ぶことが出来なかったと思う。字を書けなかったら、何かしらの時サインが出来ない。その時に、書けなくても大丈夫なハンコを使って、本人確認をしてたみたい
#優しい

『ハンコって弱い人に優しいものやってんなぁ』

そう思うと、ハンコが無いからって突き返された気持ちが、ほんわか温かい気持ちになった



思ったことがあります
それは『相手の背景を知る大切さ』
人間関係は特にそうだと思う。例えば、朝部下が出勤して来た時に元気が無いから『おい!仕事が嫌なら帰れ!』と言ったとする。やる気が無いのが許せないからだ。でも実はその部下は、昨日の夜親が倒れて、不安に襲われている状態だったとしたら・・・。『帰れ!』とは言わないはず。何か別のアプローチをして、本質に向き合えるはず。今回は人ではなく、ハンコの背景だったけれども

きっと銀行でもハンコは無くなって行くんじゃないかなとは思う。それも1つの背景。納得が行かない時って、歴史を含めた背景を知ると、スッと怒りが収まりやすい。もしそれでも『おかしい』と感じるなら、背景を理解した上で改善した方がいい。なのでこれからも、相手の『背景』に意識を向けて、物事を考えてみようと思います

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