\\ラーゲリより愛を込めて//
今日は映画館に行き、12月9日に公開された
『ラーゲリより愛を込めて』を見てきました
※ネタバレ含みます
この映画のあらすじは
1945年第二次世界大戦後に、零下40度の厳冬の世界、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)から、愛する人が待つ日本への帰国を目指すもの。主人公の山本幡男さんは、絶望の中、仲間を励まし続ける。誰もが帰国の日が近づいていると感じていたが、その頃には彼の体は病魔に侵されていた…。体はみるみる衰えていくが、愛する妻との再会を決してあきらめない山本。そんな彼を慕うラーゲリの仲間たちは、厳しい監視下にありながらも、山本の想いを叶えようと思いもよらぬ行動に出る。そして山本の妻に訪れる奇跡とは—
フィクションではなく、実話です
僕がこの映画を観て、強く感じたのは
『人の想いは繫がる』という事
シベリアの強制収容所に収監された人達は『いつ日本に帰れるんだ』『このまま帰れないかもしれない』という絶望の中、強制労働させられます
その中でも『山本幡男』という一人の男は
『大丈夫だ!』『絶対帰国出来るときが来る!』と仲間を鼓舞し続けるんです
どんなことがあっても『人間の心を忘れない』という意志を持ち続ける。僕は観ながら『こんな状況、自分やったら精神崩壊するかもしれんな』と思う場面でも、山本さんは仲間を励まし続ける。凄い・・・
そうして、強制収容所で働き続けること9年
#9年
『もうすぐ帰国出来る』という空気が流れた時に、山本さんはガンによる、余命3ヶ月と言い渡されます
あんだけ励まし続けた山本さんが、日本に帰れないかもしれない。しかも日本では、家族がずっと待ってるんです
だから今度は、山本さんに助けられた仲間が、山本さんを励ますんです『絶対生きろ!』『家族が待ってるぞ!』って
でも・・・
想いは虚しく、3ヶ月後に山本さんは、息を引き取ります
ただここで終わらない。山本さんは死の直前、家族に対して紙に遺書を書きました。でも強制収容所では『文字はスパイ行為』としてみなされ、遺書は没収になってしまうんです
『どうすればいいんだろ?』
考えた末に思いついた策が
『暗記』です
山本さんの遺書を、仲間が暗記したんです
『絶対この想いを届けるぞ!』その一心で
そこから2年後、ついに日本ヘ帰国となった、強制収容所の日本人達
山本さんの妻は、帰らぬ夫に寂しさを抱えながら過ごしていた時、自宅に一人の男性が現れました
その人は、強制収容所の仲間です
山本さんに励まし続けられた一人です
その男性は『私が最初ですか・・・』と一言言った後、暗記した山本さんの遺書を読みました
そこから一人。また一人と
山本さんの遺書を伝えに、仲間がやってきます
大切に大切に
代弁ながら言葉を贈ってるのが、印象的でした
全ての言葉を受け取った家族は
『ありがとうございました』と言い、山本さんが家族に届けたかった言葉が、しっかりと届いたのです
待っていた家族としては、どれだけ嬉しかったか
人の想いって繋がるんですね
日常でよく『あの人は私のことが分かっていない』という言葉を聞きますが、そりゃそうですよね。本気で向き合って言葉を贈ってないんですもん。山本さんは、仲間と本気で向き合って、試練を乗り越えて、共に乗り越えた仲間が『絶対にこの言葉を届ける』その想いで行動したんです
なので、ちゃんと向き合って、ちゃんと言葉にする。その大切さを『ラーゲリより愛を込めて』で教えてもらいました。『想いが届くってこんなに最高なんだ』涙が止まらない作品でした