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【僕】僕が宇宙に惹かれる理由〜ロマンと恐怖の狭間で〜
宇宙には、計り知れないロマンがある。でも、その裏には 底知れぬ恐怖 も潜んでいる。
チャイナのSF作家、リウ・ジキン(劉慈欣)さんは、小説 『三体』 の中で、宇宙を 「宇宙社会」 として描いた。
これは、宇宙に存在する知的生命体が、それぞれが独自の「社会」を持ち、見えないルールのもとで生きているという考え方だ。
「宇宙社会論」とは?
地球上に国家があり、外交があり、戦争があるように、宇宙にも同じような関係があるかもしれない。
もし地球が宇宙社会の一員として認識されたとき、他の知的生命体たちはどう反応するのか?
地球を「仲間」として迎えるのか? それとも、「脅威」として排除しようとするのか?
そして、この宇宙社会において、リウ・ジキンは「暗黒森林」という考え方を提唱した。
宇宙は「暗黒森林」かもしれない
「宇宙社会」において、知的生命体同士は互いに干渉しない。むしろ、できる限り存在を隠し、沈黙を守る。
なぜなら、宇宙はまるで 暗い森の中 のように危険な場所だからだ。
もし深い森の中で、あなたがひっそりと身を隠しているとき、遠くから何かの気配を感じたとする。
その相手が敵か味方かを確かめる時間はない。
もし相手が敵なら、自分が狙われる前に、先に攻撃しなければならない。
「見つかる=死」——それが暗黒森林の掟なのだ。
宇宙でも同じことが起こりうる。
もし地球が「ここに知的生命体がいるよ!」と宇宙に向かって発信すれば、それを受け取った未知の存在はどうするだろう?
彼らにとって地球人が 脅威 であれば、 迷いなく滅ぼそうとするはず だ。
つまり、「宇宙人は必ずしも友好的ではない」という厳しい現実を、この理論は突きつけている。
宇宙は、広大で、美しく、そして残酷な場所かもしれない。
それでも、僕はこの未知の世界に惹かれてしまう。
宇宙で生まれた子どもたちは「地球人」なのか?
もう一つ気になるのが、人類が宇宙に住むようになったときの「アイデンティティ」だ。
もし人類が火星や宇宙ステーションに移住し、そこで生まれ育った子どもたちは、果たして 「地球人」 なのだろうか?
それとも、新しい環境に適応し、「火星人」や「宇宙人」としての意識を持つのか?
例えば、『ガンダム』シリーズでは、地球に住む人々(地球連邦)と、宇宙に住む人々(スペースノイド)が対立する構図が描かれている。
これは、単なるSFの話ではなく、実際に起こりうる未来 なのかもしれない。
「地球人」と「宇宙人」の間に、文化や価値観の違いが生まれれば、そこには 新たな争い が生まれる。
宇宙開拓の未来は、決して夢や希望だけではなく、人類の「分断」を生む可能性も秘めている。
それでも、人類は宇宙に進出するだろう。
そして、そのとき僕たちは、「地球」という概念をどう捉えるのか?
それが、新しい時代の「宇宙社会」における大きなテーマになるのかもしれない。
それでも僕は宇宙に惹かれる
そんなことを考えながらも、僕はやっぱり宇宙が好きだ。
小さい頃から、『ガンダム』、『宇宙戦艦ヤマト』、『銀河鉄道999』 を見て育った。
「まだ見ぬ世界」、「未知の可能性」——そういうものに心が躍った。
もちろん、宇宙は ロマンだけの世界ではない。
そこには 未知の存在 がいて、新しい社会があり、そして予測不能な出来事が待っている。
でも、それこそが宇宙の魅力だと思う。
「怖い、でもロマン」だからこそ、僕は信じ続ける
宇宙は、希望に満ちたフロンティアなのか、それとも新たな争いを生む場所なのか?
答えはまだわからない。
でも、一つだけ確かなのは、僕たちの想像を超える「未知」が、そこには広がっているということ。
だからこそ、僕はこれからも宇宙を見つめ続けるし、その可能性を信じていたい。
怖い、でもロマン。
だからこそ、僕は宇宙を信じ続ける。
まとめ
まとめると、僕高校生の時、見えないものを見ようとして望遠鏡を覗き込んだことがあります。以上です。
近藤魁人 拝