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【分析】2022年10月匝瑳市議選を振り返って


匝瑳市議選を振り返って 

2022年11月7日 大支援者のとらにゃんさんが、分析してくれたものです。 
今後立候補を考えている方の参考になること及び、立候補することがより身近になることを祈りシェアさせていただきます。

1.匝瑳市議会議員選挙 

・定数18名(今回の当選ラインの得票率が2.60%とそれなりに高い)、投票率の高い田舎型選挙 で浮動票は相対的に少ない地域。 
・7月の参議院議員選挙でのNHK党の得票数は、比例217票(うち政党名140票)、千葉選挙区 204票(中村95票、須田60票(ガーシー党)、渡辺(農業党)49票)しかなく、当選には候補者による 票の積み上げが不可欠であった。 
・現職市議会議員の高齢化(1名を除き60代または70代)、立候補者が21名に留まった(20代、 30代の候補者は他になし)、維新、れいわ、参政等からの立候補はなし。 

2.近藤かいと候補 

・他の候補者とは明確に差別化が可能(26歳)。選挙戦を進めるうえで極めて有利なポジション を築くことができた。黒川幹事長の発案による「若い力」のキャッチコピーが効果を発揮した。  ・候補者のポテンシャルは高く、有権者に浸透できれば当選の可能性は十分あると(筆者が最 初に会った時に)評価。 

3.高校前の朝立ち 

・市内には総武本線の八日市場駅(令和3年の1日平均乗車人数は1,399名(出所Wikipedia))と 飯倉駅(同データなし、平成16年では449人)があるが、利用者数は少ない。なお、旭市の干潟駅 (同787名)も匝瑳市からの利用者が見込まれる。 
・市内のは県立匝瑳高校、敬愛大学八日市場高校の二つ。それそれ1学年200名程度。10月末 時点だと各校、3年生のうち200×7ヵ月÷12ヵ月=120名弱が18歳。そのうち市内在住者数は不明 ながら、短時間で多くの学生に会うことができた。さらに、街道を走る車の運転手などにもPRでき た。 
・今回は他に若い候補者がいなかったこと、選挙が10月末だったのでよかったが、4月の選挙だ と高校生の有権者は極めて少ない。 

4.SNSの活用 

・匝瑳市ではYoutube、Twitter、Instagram、Tiktok等を活用。特に若い候補は、これらの活用が 必須と思われる。 
・SNSの活用によって、選対メンバーを増やす、N党関係者へのPR等の効果はかなりあった。当 選後の反響もそれなりに大きかった。戦力が分散する統一地方選では、匝瑳市ほどの効果は期 待できないかもしれない。 
・票の面では、若者有権者に対するPR効果が多少あったと思われる。 
・当初は配信内容のクオリティをそれほど重視しなくてもよいが、慣れによってクオリティはある程 度上昇。匝瑳市では、もっと早い時期に拡散を働きかけるとよかった。 
・フォロワー数や再生回数のトレンドで、選挙の勢いを把握することが可能。
・立花党首、黒川幹事長、浜田参議院議員などのインフルエンサーによる発信も効果があった。 

5.名簿 

・匝瑳市で活用したのは電話帳データ程度。匝瑳市の地域性や、特徴のある候補者だったこと で、電話帳を使った電話も通常の選挙より効果があったと思われる。電話の反応の記録を残し、 好反応だった先には候補者が電話、公選はがきを郵送、などの対応を実施した。  ・通常の選挙であれば、同窓会名簿、入手可能かどうかはともかく県人会名簿、候補者居住地 区の自治会名簿等も活用(参考:東京には、東京熊本県人会等あり)。
・匝瑳市では実施しなかったが、以下の方法も有効。ただし、時間とコストはかかる。知人などに 選挙区内の知人を紹介してもらう。紹介リスト(氏名、住所、電話、関係等を記入)、依頼文、返信 用封筒(受取人払い)を同封して郵送。紹介していただいた方には、訪問等によりフォロー  ・活動期間が長い場合には、各種アプローチの記録を名簿データとして管理することが望まし い。 

6.選挙事務所 

・原則不要であるが、匝瑳市では告示日に市役所施設の会議室(12人用だがかなり広め)を確 保。費用は9時~17時で4,000円強。ポスター貼りの準備、チラシの証紙貼り、電話掛けなどを実 施。告示日だけでなく、人が集まる最終日も確保したほうが良かったと思われる。 

7.選対メンバー 

・丸吉氏が入り、黒川幹事長が本気になったことで、当選するのではないかと感じた。  ・同世代の片岡氏の存在も大きかった。厚木の岩崎氏は実務能力が高く有能。  ・事務局を担う常駐者がいればよかったが、実質的に候補者がその役割を担っていた。 

8.宿泊施設 

・匝瑳市のように都心から遠いところでは必要。民泊施設を2週間程度借りて、丸吉氏、片岡氏ら が泊まり込んたが、費用的には安く済んだもよう。 

9.ポスター貼り 

・匝瑳市の掲示板は120ヵ所と少ない。市内を7ブロックに分けて6組12人で実施(1組は2ブ ロックを担当)。 
・両面テープのポスターを4ヵ所タッカーで止めた。 
・遊説では「若い力」のキャッチを多用したこともあり、後半になってポスターの「NHK党」のところ に「若い力」のシールを貼った。 

10.選挙カー 

・ネット選挙からレンタル。当初は使用しないことも考えたが、結果としてあってよかった。 

11.遊説 

・朝は高校前、昼間と夕方にはベイシア前またはカスミ前で実施。国道での遊説にはトラメを使 用。歩行者はそれほど多くなく、国道を走る車に向けて遊説するイメージ。車からの反応は、かな り良かった。 
・「若い力」ののぼりを立てた自転車を4台くらい、メイン通りを中心に走らせた。候補者の知名度 アップの一助となった。 
・「若い力」ののぼりも効果があった。 
・黒川幹事長の「20代、30代の市議が一人は必要」との演説は、効果的だったと思われる。 

12.戸別訪問 

・つばさの党の方式で、告示日直前より政治活動として実施。特に都市部以外の選挙、特徴の ある候補者の場合は効果的と思われる。選挙期間中は、実施していない。 

13.電話 

・告示前、選挙期間中に実施。電話原稿の作成、名簿の割振り等はつばさの党で実施。 

14.公選はがき 

・電話の反応が良かった先を中心に発送。 
・今回は実施できていないが、「○○候補を応援しています」の欄を設け、支援者に名前、一言メッ セージを書いてもらう、さらに選挙期間中に支援者より電話してもらうと効果的。 

15.新聞折込

・選挙期間前に一回折込を実施。 
・選挙期間中に法定ビラを2,100枚、読売新聞に折り込み(野栄(のさか)地区を除く)。匝瑳市 の読売新聞の配達数は3,100部、折込料金は1枚3,7円、2つ折りは4.8円。同じ新聞配達所では、 日経、産経、千葉日報も配達していたが、読売以外の配達数は限定的。 
・新聞折込については、友広社のホームページが参考になると思われる。  新聞折込広告チラシの(株)友広社 (https://orikomi-yukosha.co.jp) 

16.家族の応援 

・匝瑳市では目に見える形での応援はなし。家族による戸別訪問、電話掛けなどでは有効と思 われる。 

17.その他 

・総費用は、公費で負担される部分を除くと数十万円とのことだが、政治活動に伴う支出も相応 にあったのではないか。実際には公費負担分の立替や供託金30万円などもあり、100万円程度 のキャッシュは必要。 
・お金をかけるよりも、有力な協力者を得ることが重要と思われる。 
・選挙活動に対する反応は極めてよく、もう少し票が取れると思ったが、投票率も8年前より下が り、ギリギリでの当選となった。それでも、本格的な活動は最後の2週間であったことを考えれば、 通常では考えられない結果。何一つ欠けてもダメだった、いくつもの偶然に助けられた選挙だった のではないか。 

最後に近藤魁人から

【選挙資金に関して本人からの補足】
公費負担を除き選挙運動で使用した金額は
65,574円
でした。

私は幸運にも素晴らしいボランティアに恵まれたため資金が最低限で済みましたが、選挙に当選するためには選挙前の政治活動が重要になってっ来ると思います。

全体を通して政治活動の費用や供託金、経済学で言う働いていない間の機会費用を含めると自分は100万円ほどを必要としました。精神的にも安定して戦うには100万円〜必要であると思います。

現状の選挙はお金がかかります。
もし立候補したいけど、お金が、、と悩んでいる候補者は近藤魁人へご相談ください。お力になります。

以上



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