ジャイフェス2022に寄す
黒南風を背負つて剛田武来る
アマリリス妹はまつたきジャイ子
大音痴空き地の梅雨雲を払ふ
泉からきれいな武あるいは罰
夏蛙殖えてたてかべ和也笑む
ともだちはゆふやけ木村昴歌ふ
炎ゆ荒野に剛田武は友がため
友よ主よムクは西日に立ち向かふ
蚊を打つ時おまへのモノはおれの物
炎暑振り切り剛田武が父となる
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6月15日は剛田武生誕祭。
#ジャイフェスの呼びかけに応じた10句です。
万事につけ気弱で引っ込み思案な私が剛田氏と同じ誕生日(おそらく氏のほうがずっと年上)なのは、もう運命の悪戯と言って良いでしょう。
ともあれ、ある種の親しみを感じていた氏について、氏の愛称であるジャイアンの語を使わずに真正面から(?)10句を詠んだことには一定程度の満足があります。
このような機会を与えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
次のジャイフェスは、2112年頃になりますでしょうか。
待ちきれないので、先にタイムマシンで向かってますね。