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ジャイフェス2023に添えて

ジャイアン来る黄雀風を蹴散らして

梅雨晴の空き地焦土にして歌ふ

夏雲の湧いてジャイアンフェスティバル

水番のあいつの口はε

汗と笑ふ木村昴を見習つて

空蟬を沈めジャイアンシチュー凪ぐ

妹がための半裸だ嗤つたら殴る

入道雲のはじめたてかべ和也かな



愛滴るクリスチーネのペン先に

やいのび太おまへはおれのもの 溽暑

のび太追ふ剛田武を反故にして

ジャイアン降臨涼しき臍をゆるしつつ

黙時々剛田商店夏座敷

泉から出たら素直になれるかな

片蔭に幻獣撫でる武ゐて

拳骨を眼鏡へほどく竹の花

ジャイアンのシャツだぶだぶで短夜は



盾として武は鮫を撲つ 友よ

氷菓溶く夕陽にムクを解き放ち

ジャイアンを覚めて父の日来たりけり


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今年も参加できました、ジャイフェスことジャイアンフェスティバル。
発起人の川合大祐さんと蔭一郎さんのおかげです。
途中、クリスチーネ剛田先生が脳に巣食ってしまい、のび太さんとお兄ちゃんの10年後が視えちゃった気がするけど気のせいです。
彗星書架の宣伝ぽくなっちゃったのも多分気のせい。

剛田武の降誕と同じ日に生を享けた私にとって、彼は何者だったのか、という問いはすなわち私は何者か、という問いかけとほぼ同義なのです。
あらゆる世界線の彼を辿り、死ぬまでその存在を追求し続ける。ジャイフェスはその営みのための、年に一度の機会を与えていただいているのではないでしょうか。
何を言っているのかよく分からなくなってきたのでもう寝ます。
ではまた来年。心の友よ!

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