ナイトハイクのすゝめ
ナイトハイク(夜間登山)をしてきて、色々思うところがあったので書きます
ある日、友人Aから連絡。「○○山に登ろう」とのこと。しかしそこは木がほとんどないことで有名で、死ぬほど暑い。以前Aと38度の中登山をして死にかけたので暑いのはもう御免だった。よく調べるとそこはナイトハイクで有名らしく、自身1度その山には登ったことがあったので、ナイトハイクをすることにした。
とうじょうじんぶつ
俺:レヴュースタァライトのヲタク。体力がない
友人A:よく時間を忘れる東方のヲタク。体力がある
登山時間 上り 5h(うち1hは登ってない) 下り 2h
18.00 出発。友人Aは遅刻しなかった。
18.30 下山してたジジイに「君ら今から登るんか?熊除けは持っとるか?」と聞かれ、俺と友人Aはお互い獣の存在を初めて認識。大丈夫かな?という気持ちになる。しかも二日前くらいに熊の目撃情報があった。草
19.00 日が沈みちょっと暗くなり始める。しかし非常に涼しく歩きやすかった。夕方のぼるというのは変な感じでしょっちゅう下山者とすれ違った。
19.30付近 完全に日が沈み、夜に。暗すぎてヤバい。当たり前なんだけど山に照明などあるはずもなく、ナイトハイクをしていたのは我々だけなのでとにかく暗い。ヘッドライトを頼りに前へと進む。この辺でちょっと怖くなってきたのでDiscordで登山配信をしていた。
しばらくして、道を歩くたびに動物園のようなにおいがし始める。俺は「ヤバくね?」とか言いながら友人Aを前で歩かせる人間の屑となっていた。
そしてシカにあった。たしか3匹いたかな。大体の獣は目を合わせてそのまま逃げるまで待つ、みたいなイメージがあったのでずっと俺と友人Aは目を合わせていたがシカは全く動かない。夜のシカ、眼だけ光ってて夜だとくそ怖いんですよね。そんなんで動けずにいたら、自分たちの横から「ガサガサ」と何かが向かってくるような木の音がし、怖くなって三合目のベンチまで下りました。
20.00~21.00 ベンチにて作戦会議。無音が嫌なので音楽をおたがいに流していた。作戦会議中にも普通に動物が素通りしてて草。俺は野宿をしようと思った。とりあえずベンチに横になる。正直俺はここで一夜過ごすのも悪くないと思っていた。しかしナイトハイクをしたいという気持ちもあった。友人は寝れないといい、lineを見ていた。俺はじゅんなななの二次創作で心をいやした。
友人Aが予約していた山小屋の人にメールでこの旨を伝えた。そうすると、「シカは大丈夫なんでゆっくりのぼってきてね~」みたいなメールが届き、我々はそのメールをきっかけとし、前へ進むことを決めた。
よく考えてみればシカが普通にいるということはそのまわりは無害ということだ。そしてここは山だ。登山道に獣がいるのではなく、山に人間が入ってきているのだな、ということに気づく。俺たちが彼らの家にお邪魔するのである。そう考えたからは登るのは楽だった。シカは見渡すと5,6匹はいたが、むしろその光っている目が見守ってくれているような、そんな感じがした。ふと見た夜景がきれいだった。
登る際、視界がヘッドライトのみなのでどちらに登ればいいのか迷うところが多くあった。少し崩れているようなところに気付きづらく、通常より登りはゆっくりとなっているように感じた。
23.00 頂上に到着。山小屋にて俺は当日締め切りのレポートを忘れていたのでレポートをしていた(??)。少しして山小屋の人が帰った来たのでお礼を言う。すげえ優しい眼鏡のお兄さんで、「はじめてのナイトハイクは怖いよなあ(笑)俺も初めて行ったときは怖かったよ」って言ってくれてやさし~~~~と思った。そのあと固有の虫やらなんやら紹介してくれてほんとによい人だった。感謝。
4.00付近 ご来光を見ようかと起床したがもうのぼってしまっていて見れなかった。
7.00 出発。朝ごはん美味しかった。
~9.00 下りはほんとに楽だった。視界があるってこんなに良いものなのか、と。そして下山。登ってくる人が多くみられた。温泉が朝早すぎて空いてなかったのでそのまま解散。
結論:最初は怖いが、慣れればシカや夜景や星空を楽しみながら涼しい環境で夏でも登山ができるので、一度は体験してみてほしい。ただ、やっぱ怖いんで一人は連れがいるといいと思います。また行きたいです。
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