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後輩をたてる

先輩たてるのダルくね?

なんて、思っていませんよ。たぶん。

あくまでこれからするのは、「人はこうあるべき」みたいなことではなく、「自分の中での先輩としての美学」みたいなものの中の1つを共有するだけです。軽いお気持ちで。

身の上話を少し。
私は今年社会人になりまして、会社にいる人間は皆様目上、先輩方。敬語敬語の毎日です。
対照的に、去年は大学4年生、所属するコミュニティで1番年長でした。
ありがたいことに、私のことを慕ってくれている(はず)のかわいくて仕方のない後輩ちゃんが複数居ます。大学を卒業した今も一緒に遊んでくれたり、一緒にお酒を飲んでくれたり(私は飲めないけど)、少し離れてしまった今も私のお世話をしてくれています。ありがとうね。

その子たち、皆いい子たちなので先輩である私をたててくれるわけです。大した人間でもないのに。
もともと遠慮しがちな人間だったので、(気を遣わず友だちでいいのに)っていう思いがありました。正直今もあります。
でも以前とはちょっとスタンスを変えるようにしました。
この子たちがしてくれるのと同じように、私も後輩をたてよう、と。
先輩を気遣って放ってくれた言葉や行動を、先輩としてありがたく享受させてもらうことにしました。
差し出したものを遠慮されるのってちょっとお互いむず痒いじゃないですか。
だから素直に受け取った方がお互い気持ちいいんじゃないかなって。

例えば。
電車で若者が高齢の方に席を譲った時、「そんなに年寄りに見えるか!失礼な!」と高齢の方が返すのって、あんまり良くなさそうじゃないですか。
今のは極端な例かもしれませんが、「いや、大丈夫です」「あっでも」「あっ本当に大丈夫なので」みたいになって微妙な空気になること、案外あるんじゃないですか。
その空間、あんまり幸せな空間じゃないというか。
じゃあ、譲ってもらった高齢の方は、求めていたかどうかは問わず、「いいんですか?ありがとう」と差し出された厚意を受け入れることで、若者も(いい事をしたなあ)と心が満たされる。さらに言えば、その瞬間を見ていた人にもそれは波及するんじゃないかな。

優しさを差し出すことも、それを素直に受け入れることも、両方思いやりだと思うんですよね。
そういうことを考えるようになったキッカケって、自分の中では別にないんですけど、「甘える」対象って上だけじゃなくていい、色んな形があると思って。

もちろん、先輩として、そういう風に後輩たちにしてもらってる分は、別のところで、先輩らしい振る舞いでお返しする責任があると思います。
それは食事代を持つことかもしれないし、言葉や行動かもしれないし、その形もまたそれぞれ。

お互いを思いやるためにも、自己肯定感を高めるためにも、気持ちの良い関係や気遣いは大事だと思います。

そういうことをするにはやっぱり、日々考えて考え続けるしかない。
何をすれば相手が喜んでくれるのか、そこはどんな関係でも怠りたくないですね、私は。

カッコイイ先輩になりたい。がんばるぞー

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