Atem Mini Extreme開封の儀 (※より現場ニーズへ寄り添う仕様へ)
2021/2/18にBlackmagic Design社からまたクレイジーな(良い意味で褒めている)製品が発表されました。
Atem Miniデザインを踏襲したExtremeです。
Blackmagic Design Meetup|B(+9)
製品発表会のあと、すぐにRecapイベントが企画されて、田中司恩さんが"中の人"以上に丁寧に説明されていたので、こちらを見る方が分かりやすかったです。
予約〜入手までの経緯
発表日当日(2021/2/18)にSystem5で予約登録をした時は入手できるかどうか未定でしたが、2021/2/22に手配完了連絡を受けて、2021/2/24 14時以降に入手できることになりました。
2021/2/25に無事に入手できたのですが、仕事に時間を取られてようやく開封の儀です。
箱を開けると直ぐにBlackmagic Designのステッカーが現れます。
電源アダプターの比較です。Atem Mini Proは36W(12V-3A)でしたが、Extremeは60W(12V-5A)になりました。
参考までにAtem MiniとAtem Mini Proの比較はこちらです。
筐体の大きさの比較です。Atem MiniとAtem Mini Proは同じ大きさでしたが、Extremeは縦横それぞれ1.5倍になり、かなり大きく重くなった印象です。
電源を入れて最初に気がついたことは、Extremeはファンが一瞬回ることです。Atem MiniとAtem Mini Proはソフトウェアアップデートの時しかファンが回ることがなかったので、少し驚きました。
電源を入れて、まずはソフトウェアアップデートです。
製品発表会の時にリリースされたATEMスイッチャー8.6アップデートをインストールしていたので、ATEM Setupアプリを立ち上げるとExtremeを認識しました。
出荷時のExtremeのソフトウェアバージョンは8.6でしたが、ビルド番号がリリース版とは異なっていました。
ソフトウェアアップデートを実行すると、もちろんファンが全力で回ります。HDMI出力は砂嵐です。(笑
ソフトウェアアップデートが終わったあとは、ATEM Software Controlアプリを立ち上げます。
ATEMスイッチャー8.6アップデートで、ライブ配信先のリストが増えていることや、携帯電話のテザリング配信に対応したことは確認できていましたが、Extremeでカメラ入力が増えている(4→8)ことや、マルチビュー表示で13、16分割できることを確認できました。
ここからは、少し触ってみて、Extremeがより現場ニーズに寄り添う仕様になったと感じた点について3つ紹介します。
①ヘッドホン出力
これまではHDMI出力先のディスプレイのオーディオ端子から音声出力を確認していましたが、ディスプレイが離れるとそれに応じてオーディオケーブルも延長する必要があったので不便でした。Extremeは本体で音声出力を確認できるようになったのは良かったです。
②HDMI出力 (1→2)
これまではディスプレイを2台(確認用と作業用)にする場合、ATEM Mini ProのHDMI出力先にスプリッターを介してディスプレイを接続していましたが、Extremeは本体に直接ディスプレイを接続できるようになりました。
また、HDMI出力はそれぞれ独立しているので、作業用と確認用とで表示画面を変更することができます。これまでは、確認用のために作業が終わったらマルチビューに戻していましたが、Extremeは独立しているので作業用として固定できます。本体のボタンはHDMI①の表示画面を変更することができますので、HDMI①は作業用としてディスプレイを使用します。HDMI②はマルチビュー固定ですので、確認用としてディスプレイを使用します。
③USB-C端子 (1→2)
これまではATEM Mini Proをウェブカメラと録画保存として使用する場合、USBハブを介して接続していましたが、Extremeは本体に直接接続できるようになりました。
願わくば、ネットワークが不安定になった時に備えて、携帯電話のテザリング配信用にもう1つUSB-Cが必要かな、と思いますが、その場合はUSBハブを追加すればいいや、と思っています。(もしくは、録画保存を諦めて、配信継続を優先する判断。)
USB-Aケーブルを接続する場合、USB-A→Cの変換アダプタを使用する必要がありますが、1つであればギリギリExtreme本体へ接続することができました。
さいごに
最近はオンライン配信から徐々にオンラインとオフラインのハイブリッド配信が増えてきていますので、HDMI 4入力、HDMI 1出力では限界だと感じていました。オフライン(現場)はトラブルが付き物で、接続不良でケーブルの抜き差しや配置変更による機材移動で、”余裕 (入力や出力の空き)”や"遊び (ケーブル長)"が必要です。
Extremeで少しでも安定と安心が得られればいいな、と思っています。
では、みなさまも良き配信ライフを!
ちなみに今日(2/28)、Amazonを見たら在庫あり、6%OFFで購入できるようになっていました、、💦