レイトショーを観に行く体力がある
自分でもびっくりなんだけど、なんと今週はほぼ毎日映画館に行っている。日中は(これでも)仕事をしているので、行くのはもっぱらレイトショー。「レイトショー」なんて、正直言って直近まで私の辞書には収録されていなかった言葉だ。
夜が苦手、なわけではないんだけど、厳密にいうと夜に出歩くのがあまり得意ではない。
日中に活動しているぶん、夜は少し体力も気力も落ちてるし、それによって判断力も思考力も鈍ってる気がするし、そんな状態で人の目がある場所に出かけていくことは自らゴリゴリ精神を削りにいくのと同義なので。
でも今週に限ってはさ〜、観たい映画がわさっと夜に上映されてることが多くって。こりゃ一週間かけて観に行かないと、体力とか気力とかあるうちに行っておかないと、スクリーンで観られなくなっちゃうぞ、と思って。来週の私に期待することはできないと思って。がんばって電車に乗って行った。快挙だよ。褒められたい。
わざわざ夜に時間を割いて、観に行ってよかったな〜と思う映画もあれば、やっぱりそうじゃない映画もあった。
これは、おもしろい映画があるとか、つまらない映画があるとか、そういう話ではないとおもう。
そもそも「おもしろい映画」や「つまらない映画」があるんではなくって、「おもしろい(または、つまらない)とおもう自分」がいるだけの話だ。どこかの偉い映画監督さんとかが言っていた気がする、こういうことを。
なるべくたくさんの映画を「おもしろい!」と感じられる自分でいたいな。そうすれば、観る映画のほとんどがおもしろい映画になるわけで、それは愉快だ。世界も、生きるのも楽しくなる。
そのためには教養と知性が必要。
今夜もこれからレイトショーに行く。仕事を終わらせて、なんでもないまっさらな私になって、ただ映画を観るだけの私になる。
レイトショーを観に行く体力があるのは、たぶんきっと今週だけ。また低気圧がやってきたら、あとはホルモンの波とかそういうので、私はまたもやたやすく、あっけなく使いものにならなくなるので、今のうち。好きな俳優さんが出る好きそうな映画なので、楽しみ。
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