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ゴジラxコング 新たなる帝国をネタバレ無しにオススメしたい

2024年現在、ざっくりゴジラは2つの流派に分かれている。


1つはシン・ゴジラやゴジラ-1.0といったゴジラVS人間という原点のゴジラに近しい構成の物。
もう1つはゴジラが他の怪獣と戦うVSモノである。

詳しい事は識者の方々が教えてくれているであろうから、そちらを検索して頂きたい。

今回の映画「ゴジラxコング 新たなる帝国」は思いっきりVS怪獣の流れを引いた作品である。

VS人間のゴジラ作品はそのほとんどが人間ドラマである。


人間ドラマが先に有って、そこにゴジラという災害が人間模様に関わっていくという流れになる。
非常に繊細な作劇が要求され、観る側も役者の表情や台詞の端々から登場人物の心情を読み取りる必要がある。

撮る側も観る側も非常にカロリーを要求される作品なのだ。


それに対して今回の「ゴジラxコング 新たなる帝国」はVS怪獣もの。


「コングとゴジラがタッグ組んで戦ったら最強やろがい!ウヒョー!!!」という真に知能指数の高い信条によって作られている。

なので、人間模様とかは知らん。
古代文字もスルスル読める。
言葉は通じて無くても作戦は通じる。
だって俺達同じプロレスを愛するもの同士だから!

…とまぁ、一事が万事この調子である。
多分監督のアダム氏はプロレスが好きなんじゃないかな。

僕の知っている平成に多く作られたVS怪獣ものでももう少しこう、なんというか、ね。

ネットで「見たら頭が悪くなれる」という感想が有って、なるほどと膝を打った。

この映画は基本のシナリオがプロレスのタッグマッチなので

敵も大体同じくらいの強さの怪獣である。
別にX星人が地球に攻めてきたりはしない。地球は特に危機でもない。
なので、観てる側は特に何のカタルシスも感じない。
単にゴジラとコングつえーってなるだけである。
後、悪役レスラー怪獣を倒してヨカッタネ、となるだけである。

なので、スゲーつえーってなれないお友達は全くこの映画に向かない
今すぐまだ公開しているゴジラ-1.0を観るべきである。

最後にこの映画を観るのに向いてる人をお伝えしてこの記事を終わりにしたい。

この映画に向いてる人


・開始5分くらいにあるコングのシャワーシーン(有るんだって)をみて「なるほど…」と思える高IQの人。
・小さいコングを見てダウンタウンの活動自粛してない方を思い出さない人
・人間模様の矛盾を気にしないおおらかな性格の人
・ゴングとゴジラがタッグを組むシーンで「ヤンキー映画の2みたい」って思える人
・モスラがメガネ委員長に見える人

・もう一回観たいと思っている人。つまり僕。

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きたやまいちご🍓北山一期
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