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地元でショーをする事とぼたんの事

ブラスタージョーというローカルダークヒーローをやっている。
いい加減この書き出しもいいだろと思うが、この記事しか読まない人もいるかもしれないので一応。
他の記事も見てくれると嬉しいです。

この記事を書いている2週間後、2023年3月19日に平野展望公園という所でブラスタージョーのショーを上演する予定である。
地図を確認いただければと思うが、なかなかとんでもない場所である。

この平野展望公園、個人的に大変思い出深い公園なのだ。

僕はこの公園を含む平野という町で生まれ育った。
当然、平野展望公園にもよく遊びに行った…のかというとそうでも無いのである。

小学校3~4年次に校舎の建て替えのため、小学校のグラウンドに仮設校舎が建てられる事となった。
当然グラウンドは無くなる。
体育の授業は最寄りの公園で行うという事になり、平野展望公園に白羽の矢が立ったのである。

が、しかし。
この平野展望公園、元料亭と言えば聞こえは良いがほとんど山の中を切り開いて作られた場所である。
当然、出るのである。

イノシシが。


イノシシ(イメージ)

神戸は海沿いの都市部に山が隣接するような地形である。
僕の生まれ育った平野は山のキワに有る場所である。
当然のように幼少期よりイノシシは居た。

とは言え、授業中にイノシシが出てきてはたまったもんではない。奴らは原付ぐらいのスピードで余裕で走るのだ。
小学生など轢かれたら一撃である。

困った先生方は児童にこう指導した
「イノシシは赤い色を見ると興奮するから、全員赤白帽を白でかぶりなさい」

子供の時は何も思わなかったが、今言わせて頂きたい。
何の解決にもなってない。

今になって思えば、大量の人間が居る所へわざわざ夜行性のイノシシが出てくる筈も無いのだが、当時の先生方も相当テンパっていたのであろう。

かくして、僕たちは体育の授業と言いながらセメントで埋められた防空壕であったり、東屋からの見える自宅を探したりしたのである。授業をしろ。

後年ブラスタージョーのヒロインを作るにあたり、一番に思い出したのはこの出来事であった。
ぬいぐるみのようなタッチのヒロインにしようとは思っていたので、ぼたんが生まれたのは必然だったのだろう。

体育の思い出から生まれたぼたん

ある意味、ぼたんにとっては里帰りのような場所である。
僕にとっても里帰りの場所である。

駅からちょっと距離がある、バス停からも坂道を上がらなければならない、最後に階段がある、となかなかハードルの高い場所だが、是非遊びに来てほしい。

平野は良い所だから。


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