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【再現性なし】メタバースで月収600万円を達成した末路【大失敗談】

こんにちは。地方の国立大学で教員を務める傍ら、子ども向けのプログラミングスクールを運営している北村拓也です。
商業出版(紙の本)で4冊の著書があります。
このノートでは商業出版では触れられなかった、よく質問される生々しい「メタバースでどのように大きな利益を上げたのか」という具体的な情報と、web3で詐欺プロジェクトを見極めるためのリサーチ方法をお伝えします。

ちなみにメタバースとは、インターネット上に構築された仮想空間仮想世界のことです。メタバース=web3ではございませんが、本記事ではweb3のメタバースを対象としています。web3については後ほど詳しく説明します。

なお、本記事は投資助言を目的としたものではありません。
メタバースはバブルがはじけて跡形もない幻滅期のため、異世界の読み物としてお楽しみください。

Gathnerが公開している技術のハイプ・サイクル図:メタバースのピークが終わったことがわかる

代表作紹介

メタバース投資の元手作りの物語

まずメタバース投資をするには、元手が必要です。

この点では、わたしは非常に運が良かったのです。
わたしは大学生の頃からインデックス投資と日米の個別株投資を行っていました。そして、当時新卒だった私はコロナが日本で広まる前に、日本株をすべて売却し、その資金をZoom株に全額投じました。Skypeが主流だった時代に仕事でZoomを使う機会があり、その便利さから「これはオンライン会議ツールの覇権を取るかもしれない」と感じたのがきっかけです。しかし手元に資金がなかったため、株を売って資金を作りました。

その後、コロナの流行によりZoom株は大躍進。コロナという言葉がニュースに出る前のことで、本当に偶然でした。しばらく保有していましたが、「Google Meetのほうが便利ではないか」と思いはじめ、Zoom株をすべて売却。数百万円の利益を得ました。

コロナ禍での解雇

ただし投資の成績と反比例して仕事は悲惨でした。コロナによる業績不振を理由に、新卒でCTOを務めていた会社を解雇されてしまいました。正社員ではなかったため、失業保険もありません。その後、借金を抱えて東京で新聞配達をすることになるのですが、長くなるため割愛します。

web3に全力投資

そこで、当時注目していたweb3に全力投資することにしました。結果、ピーク時には含み益(まだ確定していない利益)が2億円、月収600万円を達成しました。もしその時点ですべて売却していれば成功者の仲間入りでしたが、利確せずにバブル崩壊を迎えてしまいました。本多静六氏の「好景気には勤倹貯蓄、不景気には思い切った投資を」の教えを壁に貼っていたにもかかわらず、です。

なぜ利確しなかったのか。私は中学生の頃から不登校で、社会不適合者だったため、自分と似たような子どもを支援する財団を作りたいという夢がありました。その財団には100億円は必要だろうと考え、「こんなところで利確していては駄目だ」と自分に酔ってしまったのです(今振り返れば自分をタコ殴りしたい気持ちです)。

バブル崩壊

その結果、バブルが崩壊し、数千万円の税金を納め、手元にはほとんど残らないという大失敗をしてしまいました。そのため、わたしの投資手法はバブルに乗って偶然実現できたものであり、再現性はありませんし、投資家としては落第です。

web3とは?

ここで、そもそもweb3とは何かを簡単に説明しておきます。

web3とは、分散型インターネットや次世代のインターネットと呼ばれます。 GAFAが個人情報を支配するweb2に対比して、ブロックチェーンによって個人がデータを管理できる価値のインターネットとも言われます。たいていは”次世代”や”分散”といった曖昧な言葉で説明されます。

本質を一言で言えば、web3は「暗号資産」をリブランディングした言葉です。リブランディングとは、企業や商品がこれまで培ってきたブランド資産を活かしつつ、時代の変化や顧客に合わせてブランドを再構築する取り組みです。リブランディングの代表的な成功例は「DMM.R18」が「FANZA」に変わったことでしょう。先日家族からDMMの話題が出てギョッとしましたが、DMM=アダルトのイメージがあるのは既におじさんの証左のようです。

現在、暗号資産や仮想通貨=詐欺と思っている人が多数でしょうし、実際に詐欺の温床になっているのは事実です。誰もが5分あれば匿名性高く自分の
通貨を発行できるツールが悪用されないわけがありません。

この世の中で悪用されないものはない。 科学技術の進歩はつねに危険と背中合わせだ。 それを乗り越えてはじめて人類の未来に貢献できるのだ。

アルフレッド・ノーベル

一方で、ブロックチェーンは技術革新であり、画期的なプロジェクトが生まれている(ビットコイン、イーサリアム等)ことも事実です。そこで、暗号資産や仮想通貨というダークなイメージからクリーンなイメージに変えるために叫ばれるようになったのがweb3なのです。

ですので、仮想通貨=危険、web3=安全と考えてはいけません。どちらも危険です。 ただし、危険=悪とは思ってほしくありません。ブロックチェーン技術によって価値ある製品も次々と生み出されていますし、世界をより良くしようと活動している人や会社もたくさんあります。ぜひそれらを見極められるようになっていただきたいというのが、このNOTEの趣旨になります。

わたしが詐欺の温床であるweb3に4年以上投資し続けて、まだ詐欺の被害に遭っていないのは、8割が運であり、2割はリサーチをしているからだと思っています。
本NOTEの以下の部分では、生々しい「どうやってメタバースでそんな利益を出したのか」という具体的な情報と、web3で詐欺プロジェクトを見極めるリサーチ方法をお伝えします。
再三になりますが、紹介する手法は投資助言ではございません。もしも、いま家族がメタバースに投資しようとしたら、「ちょっと待って、一旦落ち着こう」と止めます(もちろん、いまだ素晴らしいプロジェクトがないわけではありませんが少ないです)。
読み物として、違う世界があることを体験してみたいと思うお金に余裕のある方のみご購入ください。クレームは受け付けませんが、ご感想はぜひお願いします。

投資に関する注意事項

本記事に記載されている内容は、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資に関する情報は、あくまで一般的な情報提供を目的としており、特定の投資商品や戦略を推奨するものではありません。投資の判断は、必ずご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。また、投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性もあります。投資を検討される際には、必要に応じて専門家にご相談のうえ、慎重にご判断ください。


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