【#1】工業簿記のきほん
日商簿記2級取得に向けて勉強しています₍ᐢ๑- ˔ -ᐢ₎ 𖹭
工業簿記とは
工業簿記とは、工場や造船所で特別に使われる簿記のことです。
商業簿記と違って、工場では製品を作るのにどのくらい費用がかかったか計算する必要があります。
また、製品を作るのにかかった費用は「製造原価報告書」にまとめ、製造原価報告書をもとに「損益計算書」(どのくらい利益が出たか)を作成し、会社外部の人に報告する際に使用します。
原価計算
工業簿記では、製品の原価を計算することを「原価計算」と呼びます。
製造原価には、原材料や職員の給料・工場設備の費用などが含まれます。
製造原価の分類
製造原価は「形態別分類」から「材料費」「労務費」「経費」に分類されます。
また、「製品との関連による分類」で「製造直接費」「製造間接費」に分類されます。
仕掛品
「仕掛品」とは、作業途中の未完成品のことを指します。仕掛品が完成すると、完成品(製品)になります。
商品は物を買った場合に使う用語になります。製品は、自社でモノを作った場合に使われる用語です。
仕訳について‐勘定科目の分類‐
仕訳とは簿記で取引を記録する方法のことを指します。
仕訳は「勘定科目」と「金額」の2つで成り立っています。
勘定科目は以下の5つに分類されます。
・資産……会社の財産
・負債……会社の支払い義務
・純資産…資産と負債の差額(最終的に会社に残る財産)
・収益……会社が受け取る収入(利益のプラスになるもの)
・費用……会社の必要な支出(利益のマイナスになるもの)
勘定科目の左側を借方、右側を貸方と呼びます。
「借方」…資産(現金・材料・仕掛品)と費用(製造間接費)
「貸方」…負債(借入金)と純資産(資本金)、収益(売上)
総原価と製造原価
総原価とは「販売費および一般管理費」と「製造原価」の合計を指します。