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魚だって風邪ひくよ(´;ω;`)

皆さんこんにちは!
アクアリウムラボ14期の佐藤です。
先日、窓開けっぱなしで布団もかけずに寝たら風邪を引いてしまいました…。
あたりまえっヾ(^▽^*アハハハハハ!!

最近は暖かい日や寒い日、晴れの日雨の日などなど、落ち着きのない日々が続いていますね。
季節の変わり目である今の時期、特に気をつけなくてはならないことがあります。
そうです。
「病気にかかりやすい!」
ということです。

この病気にかかりやすいことは、人間のみならず魚にも同じことが言えます。
アクアリウムをやっていると、季節の変わり目は気をつけろという話をよく聞きます。
そこで、今回はその魚の体調不良、「魚病」について少々書いていこうと思います。

①白点病(淡水性)

白点病を発症したカムルチー

白点病は名前の通り、体に白点が出てきてしまう病気です。
この白点は繊毛虫の一種の「ハクテンチュウ」という寄生虫です。これが魚に寄生することで白点病を発症します。

感染力が高いため、早めに治療しないと手がつけられなくなってしまいます。

②白点病(海水性)

白点病を発症したフウライチョウチョウウオ

先ほどの白点病、実は淡水海水の両方にあります。

海水では「シオミズハクテンチュウ」という繊毛虫の一種が寄生することにより発症します。

③穴あき病

穴あき病を発症したマナマズ

穴あき病は名の通り、体に穴が空きます。

この病気は「非定型エロモナス・サルモニシダ」という病原菌によって発症します。
致死性は低いものの、進行を抑えられないと致死的なものとなります。

この病原菌は、サケ科魚類で大きく問題となった病気でもあります。
サルモニシダ(salmonisida)は
サーモン(salmon)から来ているんです(゚Д゚)ホォー

サケ科魚類でこの病原菌に感染された場合は、病名が「せっそう病」になります。養殖業界ではこの名が一般的になっていますが、少々ややこしいですね。

④尾腐れ病

尾腐れ病に感染したイサキ
ドアップにしてやっとわかります

こちらは初期の尾腐れ病です。
白い点なので白点病!
と思われた方は一時停止です。

尾腐れ病は外傷などができて細菌類に侵されることで発症する病気です。
名の通り、尾鰭などの鰭が腐る病気です。
初期段階は若干の鰭欠けや体表がぼろっとするといった症状があります。

進行が早いため、見つけ次第治療に取りかかる必要があります。

ここまで少量ではありますが、魚の病気を見てきました。

水族館の展示において、魚病は致死性の高さにかかわらず厄介であり、完治させなくてはなりません。

しかし、病気になってしまうのは仕方ありません。ではどうやって病気にさせないか、、、
主に2つの方法があります。

①展示前に薬浴を行う
②快適な環境で飼育する

①の薬浴について、、、
水族館の外=自然環境から採集してきた生き物には、たくさんの病原菌や寄生虫が付着していることが多いです。

菌や虫を持った魚たちは、展示水槽に放す前にそれらを殺してくれる薬品を使い、駆除を行います。

(生き物の希少性などによっては薬浴を行わず展示をすることもあります)


②の快適な環境での飼育について、、、
皆さんがもし、真冬に薄着、少量の食事という生活をつづけたら、風邪をひいて長く生活が続くこともなく★になってしまうでしょう。

極端な例ではありましたが、快適な環境づくりは病気の予防に直結します。

一部の常設展やバックヤードでは空調やヒーターで管理されているため、水温は大きく変動しません。また水替えの頻度やえさの量も決められており、快適な(と思われる)環境となっています。

では、それでも病気になってしまった場合は、、、頑張って治療する!!
これにつきます。

単純ではありますが、病気を起こさないようにするためには、日々の作業やその努力が重要となってくるのです。

いかがでしたでしょうか。

基本的なものではありましたが、魚病について少しでも興味を持っていただけましたでしょうか。

実は、ここまでで登場したカムルチー、ナマズ、イサキは自宅の水槽で飼育していたものです。

これからも、もし生き物が病気にかかってしまった場合、ラボメンは全力で治療を頑張ります💪

皆さんもどこかの誰かさんみたいに風邪をひかないようお気をつけください!!


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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



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