アマクサクラゲの魅力と成長記録
皆さん、初めまして!
北里アクアリウムラボ15期の伊藤です!
今月から、私たち15期生のラボブログ投稿が始まります!
初めて且つトップバッターということでとても緊張しておりますが、暖かく見守っていただけると幸いです☺️
さて、今回はそんな私が日頃からアクアリウムラボの生き物を飼育している中で最近最も関わらせていただいているこちらの生き物について紹介したいと思います。
まるでフリルを身にまとったような綺麗なクラゲ。こちらは現在アクアリウムラボで展示を行っているアマクサクラゲというクラゲです🪼
九州の天草地方でよく見られることが名前の由来だそうです。
多くのクラゲは触手に刺胞と言う毒針を持っています。ですが、アマクサクラゲは触手だけでなく傘の表面にも刺胞を含む粒状の小突起を持っています。
その毒の強さはとても強く、刺されると非常に痛み危険なので決して軽い気持ちで触らないようにしましょう🙅♀️
とは言いつつも、見た目が綺麗なこともあり好奇心でつい触ってみたくもなりますね…😌
そんなアマクサクラゲですが、他にも面白い特徴があります!
クラゲは主にプランクトンや小魚を食べますが、なんとアマクサクラゲは他の種類のクラゲも食べるんです!
北里アクアリウムラボでも他種のクラゲを餌として与えており、餌のクラゲは触手に絡まるとすぐに食べてしまいますが、同種同士の触手は絡んでしまっても時間が経てば何事もなかったように解けて離れていきます。
このように、アマクサクラゲはなんらかの方法で同種かどうかを区別しており同種同士で共食いをすることはないですが、そのメカニズムはまだ分かっていないそうです🤔
さて、現在展示されているアマクサクラゲですが、実は北里アクアリウムラボで生まれて育った個体なんです!
今から約2ヶ月前にポリプから生まれたエフィラを私たちが日々愛情を注ぎながら育てた結果、今の大きさまで成長してくれました!
そんな、我が子のように育ててきたアマクサクラゲの成長過程を簡単に紹介したいと思います。
こちらは生後約1日目〜2週間のアマクサクラゲのエフィラです。傘長は約3mm〜5mm程度で、色は褐色を呈していました。お花🌼みたいで可愛いですね。まだ小さく毒も弱いため触っても痛みはありませんでした。
餌は2mm~4mmほどに刻んだクラゲを与えました。(この時、クラゲの他に甘エビを刻んだものも与えてみましたが、クラゲを与えた時より消化効率が悪く残餌も多かったため断念….)
生後約2週間~3週間には、傘長は約1cmほどになり色も薄い褐色を呈すようになりました。傘の表面に小突起が見られる他、口腕と触手も伸び始めていました。このくらいに成長すれば触ると多少痛むそうです(怖いので私は触れませんでした😞)。餌はそれぞれの個体の2分の1~3分の2ほどの大きさのクラゲを与えると短時間であっという間に食べていました😦
生後約1ヶ月ほど経つと傘長は約3cmとなり、成体とほとんど変わらない形になりました。
エフィラの時期はプラスチック瓶で飼育をしていましたが、ここまで大きくなると流石に窮屈になってしまうため加茂式水槽での飼育に変更しました。
加茂式水槽とは、加茂水族館の館長が自ら設計したクラゲ専用の水槽のことです!
水槽の底面の角に数mmの穴が開いており、水流の強さを抑えて水槽内の水を循環させることが出来るという仕組みになっています。
この加茂式水槽へ移動させると、なんと今までに見たことないようなスピードで急成長し始め、加茂式水槽に移動させてから1週間で約3倍の大きさに成長しました!
あまりの成長速度の速さに驚き目が飛び出ました👁️🗨️👁️🗨️
これでもだいぶ成長したと感じますが、まだまだ大きくなるみたいなのでこれからの成長も楽しみにしていきたいです😌
さて、いかがでしたでしょうか。
この記事を読んで少しでもアマクサクラゲについて知っていただけたのならば幸いです。
北里アクアリウムラボは
予約不要・入館料無料です。
なお、団体のお客様は事前申込制となっております。
・希望日時
・代表者氏名
・人数
・電話番号
をご確認の上、海洋生命科学部事務室学生課(042-778-7919)へお電話にて
お申し込みください。
開館時間は平日(10:00〜16:00)となっています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
<引用>
CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
https://camp-fire.jp/projects/view/365018
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?