絶対に触ってはいけない生き物!?
皆さん、こんにちは!
北里アクアリウムラボ15期生の太田代です。
明日から8月に入りますが、暑さには慣れたでしょうか?暑がりな私は、学校に行くだけで友達から「お風呂に入ってきた?」って聞かれてしまうほど汗だくに😓
そんな暑がりの私でも、見たら恐怖で汗が引いてしまう生き物について紹介したいと思います。
その生き物がこちら!
カツオノエボシは、実は個体じゃなくて群体なのです!
「この人、暑さにやられて変なこと言い始めた」と思うかもしれませんが、実は1個体に見えるカツオノエボシは、数多くのヒドロ虫が集まって形成されているのです。
聞いてもなお、よく分かりませんよね😥
ここでは、カツオノエボシは個体ではなく、群体なんだなと覚えてくれれば嬉しいです!
カツオノエボシの大きさ
中には約50mの触手をもつカツオノエボシもいるそうですが、ラボで展示しているカツオノエボシの触手の長さはなんと、約0.05mしかありません。小さすぎる!
そんな小さくて綺麗なカツオノエボシにも恐ろしい一面があるのです。
カツオノエボシの刺胞
カツオノエボシの触手には、「刺胞」という毒針が存在します。この毒はとても強力なため、私たちが刺胞に触ると最悪死に至る可能性があります。砂浜に打ち上げられたカツオノエボシにも刺胞は残っているので、絶対に触らないようにしましょう。
しかし、私たちにとっては恐怖の対象である触手も、餌を捕まえるときにはとても便利なのです!
もし、魚がカツオノエボシの触手に触れると、毒針である刺胞に刺されてしまいます。毒針に刺された魚は暴れて逃げようとしますが、これは...
カツオノエボシの罠なのです!
暴れる魚は、違う刺胞にもどんどん刺されてしまい、毒が回るのも時間の問題に...
逃げようとすると、どんどん死に近づくなんてとても怖いですね😱
カツオノエボシの口
カツオノエボシには口があるのですが、どこか分かりますか?
それがこちらです。
この黄色いところが、カツオノエボシの口です!
この小さい口を使い、小魚などを消化しながら食べているため、一回の食事に何時間もかかってしまいます。飼育している私でさえ、まだ、全部を消化するシーンを見たことがありません。授業がなければ...じゃなくて、時間さえあれば一生見てられるのに😠
他の水族館では、魚の頭部と尾部も食べてくれるらしいですが、ラボで展示しているカツオノエボシは魚の頭部だけは食べてくれません。
カツオノエボシの世界にも好き嫌いが存在するんですかね?
知っている方がいたら、教えてください。
クイズ
最後に、カツオノエボシの知識を深めたみなさんにクイズを出したいと思います。
「もし、海で泳いでるときにカツオノエボシを見たらどうすればいいでしょう?」
①ラボで展示できそうだから、近づいてあみで
採集する
②触ろうとせず、その場から離れる
正解は...
②です!
これは簡単すぎましたね。
①は私が実際にやってしまったことなので、皆さんは絶対にマネしないようにしましょう!
周りから「こいつやばいやつじゃん」っていう目で見られてしまいますよ😭
次はもっと大きい個体を展示しようと思ってるので、ぜひ楽しみにしててください。
*予告なく展示を終了する場合がございます。ご了承ください
北里アクアリウムラボは、予約不要・入館料無料です!
なお、団体のお客様は事前予約が必要となります。
ご予約の際は、
・希望日時
・代表者氏名
・人数
・電話番号
の4点を海洋生命科学部事務室学生課(042-778-7919)へ、お電話にてお伝えください。
開館時間は平日10:00〜16:00となっています。
参考文献
1.ナショナルジオグラフィック 日本版サイト カツオノエボシ https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20141218/429099/?ST=m_column
2.えのすいトリーター日誌 カツオノエボシの飼育方法 https://www.enosui.com/diaryentry.php?eid=05364