聴覚障害者とのコミュニケーション手段とその特徴 聴覚障害の基礎知識 part1
先ずは、
耳の働き 暮らしと耳の役割
耳は音を聞く感覚器官。耳で音をとらえ、聴神経により脳につたえる。
脳で音による情報を処理。
まとめると
①音声言語によるコミュニケーション
②様々な音により周囲の状況を把握できる
③危機を感知する
④情緒を豊かにする
⑤行動を調整する
音とは?
耳で聞く音は空気の振動(音波)によって伝わる。「音の3要素」と言う。
①音の大きさ
物理的には「強さ」(音圧)
②音の高さ 周波数
③音色 波形の特徴(周波数成分)
①の音の大きさをdB(デシベル)と言う単位が用いられています。
聴力検査で使われている単位「dB」は、物理的な音圧レベルのdBではなく、聴力レベルとしてのdBです。
人間は周波数によって聞こえ方が違う。
一般的に、低い音ほど感度が鈍くなると言われ、高い音より強くしないときこえない。
このため、周波数ごとに聴覚障害のない人がもっとも良い条件で聞こえる最小音圧の平均値をJIS規格(JIST1201)で定めている。これを聴力レベルとしてのdBと言う。
②の音の高さ、空気の振動の早さで決まる。1秒間の振動数を周波数という。Hzと言う単位が用いられる。振動数が多いほど高い音になる。
人間では、20Hz~20,000Hzの範囲が聞こえ、これを超えると聞こえません。
③の音色とは、波形の違いで決まる。という事は、同じ大きさ・高さであっても、例えば、フルートとトランペットでは、違って聞こえます。実際にオシロスコープでフルートとトランペットの音を波形で見ると波形がまったく違う。