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オーダーメイドをすると感じる4つのメリット

オーダーメイドを経験して感じた、4つのメリットについて記します。

(1)不条理から解放される

自分が洋服に興味を持ったのは大人になってからです。しかし、サイズ感は子どものころから、ものすごく気にしていました。

中学、高校の頃も体に合っていない制服を着せられ、ずっと落ち着かない時間を過ごしていたことを覚えています。

私服もあまり持っていなかったので、ユニクロなどの量販店によく買いものに行きました。自分は170c、の53kg、というやせ型です。ズボンもウエストに合わせると、ピチピチのスキニーになってしまうし、逆にワタリ幅に合わせるとウエスト周りがブカブカになってしまいます。

着るものが無くてしょうがないからお店に行く、中でうろうろしていると店員さんに声をかけられる。試着室へ案内され、いろいろ持ってきてもらい、買わないわけにはいかなくなる。そもそも着るものが無くてお店に来ているのに、このまま帰ったら来た意味がなくなってしまう。仕方なく買って帰る。やっぱり気に入らないからゴミになってしまう。

こんな風に、お金と時間と体力を消耗してゴミを増やす。自分にとって服は、人生の罰ゲームみたいなものでした。

体形に合った、大きすぎず小さすぎないものを身に着けるのが、装いの基本だと思うのですが、なぜ世の中はその基本すら叶わないのか。

なにも、かっこいい服が欲しいとか、ブランドの服が欲しいとか贅沢を言っているわけじゃないのに。そんな風に社会の不条理さを嘆いたものです。

ここまでサイズに拘りが強い方は多くないかもしれませんが、何かしらフィッティングに納得のいっていない方は、少なくないのではないでしょうか?洋服をオーダーメイドすると、そんな不条理さから解放されます。

(2)人間性を保てる

テイラーに行く人の中には、着ることに様々な意味を感じている人もいると思います。たとえば、仕事で求められる立場に配慮した格好をしたい人や、きちっとした服を着ることで、集中したい人などもいるでしょう。

変わったところでは服を通して教育をしているという人の話も聞いたことがあります。服育とでもいうのでしょうか?自分の子どもに仕立てた服を着せて、物事の本質や文化的な価値を感じてもらおうとしているそうです。

自分も何かしら着ることに意味を感じています。それは人間性を失わないためです。具体的に言うと、服くらいちゃんと着よう、という気持ちの表れです。自分の雰囲気を作るには、ある程度の努力が必要です。ものの歴史や成り立ちなどの文脈を理解し、それを自身の暮らしの中に取り入れていく必要があるからです。

面倒くさいことかもしれませんが、身に着けるものにすら関心が無くなると、何だか人間性まで失われてしまうような気がします。お金ないし、考えるのめんどくさいし、まあとりあえず何か着ていればいいでしょう。そんな風に、周りを意識しなくなっったら、最終的にどうなってしまうのでしょうか?

何を着るか自分自身で選んで身に着けるからこそ、洋服は人格まで現れてしまうものだと思います。表情や話し方と一緒で、自分という存在の一部です。

頭の良さや性格と一緒で、センスは本人の努力で変えられないものかもしれません。しかし、周りからどのように見られるかは、自身で責任を負わなければならないことになっている気がします。そこに投資をして損はしないはずです。

(3)もういらなくなったから幸せ

服が好きすぎる人にとっては、いくら買っても終わりのない沼かもしれませんが、少しずつ心の底から納得のいくものを手に入れていくうちに、だんだんもういいかなという感覚になってきます。

何でもそうですが、容量というものが存在します。スマホだって無限にアプリを入れ続けることはできません。

洋服も同じで自分にとって欠かせないもので満たされていくと、いつの日かもういいかな?という状態なります。そうなれば、あとは自分の気に入ったものを中心に、ぶれずに長く付き合っていくだけです。人生の目標や人間関係と一緒で、もういいかなという状態が幸せということではないでしょうか?

(4)うれしい!たのしい!

なんかいい感じの服を着ると、うれしくて楽しくないですか?
自分に合う服に巡り合えた時、そんな気分になります。うれしい!楽しい!のはなぜなでしょうか?

その時の気分に合った服を着ていると、何か新しいものを発見したような感覚になることがあります。それは自分が変わると自然と外の世界の見え方や、外からの見られ方も変わってくるからだと思います。

季節に応じた服を着て、四季の移ろいを感じたり、何気なく立ち寄ったお店で、ちょっとした話に花が咲いたり、明日を感じられるような、自分が自分らしくいられる時間の中に、行き詰まる現実をブレイクするための希望が眠っているような気がしてなりません。

それが着ることに対してエネルギーを注ぐことのできる一番の理由かもしれません。うれしい!楽しい!を言語化するとそんな感じです。

服の歴史は奥深く、まだ着たことのないデザインや色合わせがたくさんあります。そういったもの一つ一つが自分にどのような影響を及ぼすのか、少しずつ経験してみたいと思っています。

終わりに

自分はいくつかのお店で、オーダーをした後にノーザンテイラーというお店に出会いました。皆さんも、一度でも洋服に興味を持ったのなら、お近くで信頼のできるテイラーさんを探されてみてはいかがでしょうか?

オーダーメイドは安い買い物ではないので、あきらめてしまうかもしれませんが、後に返ってくるモノの価値をイメージしてみましょう。もし迷っている背中の一押しになれば幸いです。素晴らしい服との出会いがありますように。

まとめ

(1)不条理から解放される
(2)人間性を保てる
(3)もういらなくなったら幸せ
(4)うれしい!たのしい!

ノーザンテイラーさん


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