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キャバルリーツイルとアイリッシュツイードの冬ズボン

今年は予算に余裕があったのでズボンも作ることにしました。
今回もノーザンテイラーさんにアポをとります。
前から白っぽいズボンが気になっていたので、色はアイボリーにしようと思います。
お店でも推しているキャバルリーツイルという素材は生地がかなり分厚く北海道の冬にぴったりの素材です。

サンプルをはかせてもらいました。
ものすごくがっしりしています。

乗馬由来の素材なので、しっかりしている割に動きやすさも兼ね備えています。ただ嗜好性が強く、あまり売れる生地ではないのでちょっと金額が高いのがデメリットです。しかし、この機を逃すと決心できなくなると思って、この生地で作ることに決めました。色もイメージ通りのアイボリーっぽいのがありました。

しかし売り切れでした。

ベージュっぽい色はあったのですがちょっとイメージが違いました。

白という色自体があまり売れる色ではないので種類が多くありません。なかなか代わりのものが見つけられなかったのですが、一つだけこれはと目に留まるものがありました。

それがこちらです。

アイルランド製のツイードとのことです。
ホームスパンという家庭で織っていたツイードを再現したものらしいです。
荒々しく素朴な素材感ですが、白とベージュの重なり合った色調や控えめなネップが上品な感じになっていて、ちょうどよいバランスに仕上がっています。

キャバルリーツイルよりみっちり織られてないので、風が抜けそうで心配でしたが、サイズの合わない既製品を買うのも気が引けたのでこちらに決定。

1.5か月後に完成しました。

フィッティングは基本的にお任せです。
代表の町屋さんがその人の体形に合わせてバランスを調整してくれます。
きつすぎず、ゆるすぎないワタリ幅と程よい広がり感の出ている裾幅が美しいラインを描いていると思います。
ちなみに裾幅は21cmです。
ダブル幅の5cmは個人的なこだわりでいつもそうしているのですが、今回は2タックとお尻のポケットにフタをつけてほしいとリクエストしました。

フタつきのポケットにした場合、存在感が出るのでもう一方は何もない仕様にするとバランスが取れると提案してくれたので、そのようにしました。

また2タックにする場合、ポケットは角度をつけない方が横の縫い目と一直線になって控えめな感じになる、という提案も完成品を見ると納得しました。

後日、部屋で撮影。
既製品にはない雰囲気に仕上がっていて気に入っております。

3日に1回くらいのペースではいてるのですが、身に着けるたびに本当に良い買い物をしたなと感じます。
自分は端正にスーツを着こなすような身分ではないので、バシッとしたスーツよりも、素朴な雰囲気の服の方が着ていてしっくりきます。
見た目の暖かさに加えて何気に触れた時に感じるホームスパンのぬくもりは、北海道の冬に古き良き過ごし方を提案してくれているようです。

モロイ&サンズというドネガルツイードで有名な生地メーカーのようです。

ズボンを作ってくれたノーザンテイラーさんはこちらです!


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