クリプタクトの使い方マニュアル【カスタムファイル対応】
「クリプタクトに登録したけれど、まったく使い方がわからん……」
「そもそも、どこから手をつければいいのかがわからない……」
そんな悩みを解決する記事を書きました。
このnoteでは、以下の内容を解説しています。
仮想通貨だけでなくNFT・Ordinalsの取引にも対応しているので、家計簿を作るときの参考にしてくださいね。
【はじめに】クリプタクトで家計簿を作る前に決めておきたいこと
クリプタクトは、2024年9月からパワーアップしたんですよ。
ほいで、無料プランのユーザーも、仮想通貨やNFTの家計簿を作る方法を選べるようになりました。
わたしのおすすめは、パターンAのカスタムファイルを作る方法
理由は、クリプタクトにウォレットを同期させた場合、エラーの修正が大変だからです。
ウォレットを同期させたときの作業イメージです(むっちゃ大変)
一方で、パターンAで紹介したカスタムファイルを作ると、確実に家計簿は完成します。
あなたの貴重な時間を溶かさないよう、クリプタクトで行う作業方法は慎重に選んでくださいね。
わたしがウォレットを同期させて苦労した体験談は、こちらの記事にまとめています⤵️
ここからは、難しいことは一切なくクリプタクトの使い方を解説します。
仮想通貨やNFTの確定申告書準備を進めたい方は、このまま読み進めてください。
【第1章】クリプタクトの登録方法
クリプタクトの登録方法と、確認しておきたい初期設定を紹介します。
クリプタクトへ登録しよう
まずは、公式サイトからアカウントを登録しましょう。
「無料アカウント登録」をクリックして。
メールアドレスを入力して。
メールBOXに届いたメールからアドレスを認証して。
パスワード(12桁以上)を決めて。
2段階認証アプリの設定をして(セキュリティは強め)
もっかいメールアドレスとパスワードを入力して、クリプタクトにログインしましょう。
クリプタクトの初期設定をしよう
次は「住んでいる場所」と「個人or法人」を選択しました。
ほとんどの人は「日本国内在住者」→「個人」でOKです。
はじめてクリプタクトを使うので「最初から計算を始める」を選択。
クリプタクトのメニュー画面が表示されたらOKです。
ガッツリ使うなら有料プランに課金しよう
クリプタクトの機能をフル活用するには、課金が必要です(なんで税金の
ためにお金を払わにゃあかんのじゃ)
ま、グチは置いといて、有料プランへ登録する方法を紹介します。
右上にある「人マークのアイコン」をクリックして「アップグレードする」を選択。
もっかい「アップグレードする」をクリック。
1年間の取引件数にあわせて、プランを選びましょう(わたしは最安プランにしました)
クリプタクトは、取引件数が多くなるごとに利用料金も高くなります。
「取引件数とか急に言われてもわからんべ」という方は、とりあえず6,600円のプランに申し込みましょう。
取引件数が300件を超えた場合、あとから「もっと課金してくれないと困るよ~」と、注意されます。
そのときに、差額を支払えばOKです。
つぎに、支払い方法を選びます(仮想通貨でも払えるっぽい)
必要事項を入力。
料金を確認して、課金しましょう(大事な6,600円が……)
契約プランに金額が表示されていたらOKです。
細かい設定を確認しよう
もうちょっとだけ初期設定におつきあいください(長々とすんません……)メニュー画面の「帳簿設定」をクリックして、細かい設定を「2ヶ所」確認しましょう。
<確認する設定その1 暗号資産の算定方法>
会社員やフリーランス、個人事業主の場合は「総平均法」になっていればOK。
「なんで?」と疑問に思うでしょうが、税務署が決めたルールに従いましょう(ちっちゃいことは気にするな~♪ワカチコワカチコ~♪)
総平均法と移動平均法を詳しく知りたい方は、税理士さんのブログを読んでくださいね。
<確認する設定その2 送金手数料の経費計上>
丸いボタンが、左にあればOKです。
このボタンを右にしちゃうと、仮想通貨やNFTを送信したときの手数料(ガス代)が自動で経費になっちゃうんですよ。
「いや、経費増えるなら税金安くなるじゃん」と思うでしょうが、うまいこといきません。
というのも、仮想通貨やNFT投資で経費にできる範囲って、めちゃ狭いんですよね(国税庁の資料に書いていました)
資料から引用します。
「何が書いているか、わかんねっぺ!」ということで、ザックリと要約。
具体的には、MetaMask(買い物用)→MetaMask(ガチホ用)にNFTを移動させたときは、手数料(ガス代)が経費にならない可能性があります。
安全に確定申告をするために、送金手数料(ガス代)は経費に入れない設定を選びましょう(世知辛い世の中や)
「いやいや、1円でも経費を増やすんじゃ!」という猛者は、直接税務署で交渉してください(交渉の結果を教えてほしいっす)
帳簿設定の他の項目は、デフォルトからいじらなくてOKです。
初期設定が終わったので、いよいよクリプタクトで利益を計算しましょう!
【第2章】使用した取引所やウォレットを思い出そう
ごめんなさい。もう1個やることがあるんですよ。
正確に確定申告するために、使用した仮想通貨関連のサービスをメモに書き出しましょう。
具体的にはこちら⤵️
参考例として、わたしが使用する取引所とウォレット、ブロックチェーンをスプレッドシートにまとめました。
何から作業を進めていいかわからない方は、チェックをお願いします。
【第3章】仮想通貨取引所からすべての取引履歴をダウンロードしよう
ようやく作業開始です。
まずは、仮想通貨取引所から取引履歴をダウンロードしましょう。
わたしは以下の取引所を利用しています。
あ、取引所ではありませんが、ビットレンディングっていうサービスも使っていました。
ビットレンディングとは、仮想通貨を貸し出して利息をGETするサービスです。
ヌケモレがないように、取引履歴を集めましょう。
コインチェックから履歴をダウンロードしてみた
コインチェックでは、以下の取引を行いました。
それぞれ履歴をダウンロードしましょう。
まずは、コインチェックにログイン。
「人」のマークをクリックして「取引履歴」を選択します。
年度ごとに、すべての履歴をダウンロードしましょう。
わたしは2022年にはじめてビットコインを買ったので、2022年~2024年までの履歴をダウンロードしました。
パソコンにzipファイルが届けばOKです。
次に、ビットコインを積み立てた履歴をダウンロードします。
「Coincheckつみたて」をクリック。
「履歴」の右にあるマークをクリックしましょう(ファイルみたいなやつ)
エクセルのファイルが届けばOKですよ。
使用した仮想通貨取引所から履歴をGETしよう
コインチェックと同じように、他の取引所からも履歴をGETしました(けっこうあるな……)
すべての履歴をGETできたら、クリプタクトにアップロードしていきましょう。
【第4章】クリプタクトに仮想通貨取引所の履歴をアップロードしよう
クリプタクトにログインします。
「アシスタントに移動する」をクリック。
利用中の仮想通貨取引所を登録しよう
「取引所/ブロックチェーンを選択しましょう」のコーナーにある「選択する→」をクリック。
利用している仮想通貨取引所を探しましょう。
利用しているすべての取引所にチェックマークが付いたら「決定する」をクリックです。
取引履歴をアップロードしよう
アシスタントの画面に戻ったら「取引履歴を反映させましょう」の右にある「追加する→」をクリックします。
取引所を選び「ファイルをアップロード」をクリック。
ファイルをアップロードして、右下の「アップロード」をクリックです。
「アップロードが完了しました。」と、表示されたらOKです。
エラーをチェックしよう
いったん「取引履歴を確認」をクリックしましょう。
「取引履歴を反映させましょう」と、注意書きが出てきます。
これは「ビットレンディングに預けているイーサ(ETH)を買った記録が取り込まれていない」ので、エラーが出たんですよ。
画面を下にスクロールすると、エラーの項目が赤く表示されています。
結論、今回のエラーは放置してOKです。
理由は、仮想通貨取引所の履歴を取り込むと解消されるから。
ということで、他の取引所の履歴もアップロードしましょう。
またエラーが出ているんですけど……。
すべての取引所のデータをアップロードしました。
ただ、またエラーが出ています。
確認するために、右下の「ビックリマーク」をクリック。
「未分類取引を解消しましょう」に、3件エラーが出ています。
右にある「解消する→」をクリック。
「ポジション不足」のエラーが出ました。
いったん「取引一覧」をチェックします。
履歴を確認すると、、、。
2022年12月1日に、コインチェックでイーサ(ETH)を売った履歴がエラーとなっていました。
これは、NFTを売ったお金を日本円に交換したために、発生したエラーです。
ウォレット(メタマスク)の履歴を取り込むと自動で解消されるので、一旦放置しますね。
他のエラーも内容をチェックして、NFTの売買によるものであれば放置しましょう。
つづいては、カスタムファイルの作り方を紹介します。
【第5章】カスタムファイルを作ろう!
カスタムファイルとは、メタマスクなどのウォレットで行った取引をクリプタクトに取り込めるシートです。
はじめてクリプタクトを使う人でも理解できるよう、ていねいに解説しますね(ここからはExcelを使います)
カスタムファイルをダウンロードしよう
以下のページから、カスタムファイルをダウンロードしましょう。
おすすめは、Excel版(日本語)です(CSV版はエラーが出る可能性があるため)
ファイルを開くと、こんな画面が出てきます。
閲覧モードになっていたので、編集モードに変更しました。
サンプルの2行目から下は不要なので、削除してくださいね(削除後のイメージです⤵️)
Etherscanからウォレットの取引明細をGET
つぎは、別のツールを使います。
Etherscanを使って、NFTの取引明細をダウンロードする方法を紹介しますね。
検索窓に、ウォレットアドレス(0xkonnakanzinosuuzidesu~~)を入力。
ウォレットアドレスを入力したら、取引履歴が表示されます。
画面をスクロールして、右下にある「Download: CSV Export」をクリックしましょう。
ダウンロードするデータの開始日と終了日を入力し「Download」をクリックしてください。
取引明細をカスタムファイルへアップロード
つぎは、EtherscanからダウンロードしたCSVファイルを、カスタムファイルへアップロードします。
Excelで「データ」→「テキストまたはCSVから」をクリックしましょう。
CSVファイルを選択して、インポートします。
「読み込み」をクリック
データが表示されたらOKです。
ここまで作業すると、以下のシートが完成します。
ちなみに、下の「タブ」で資料を切り替えられるっす。
不要な項目を削除
この時点で、不要な項目(列)を削除します。
具体的には、以下のとおりです。
削除後のシートはこちら⤵
見やすくなるようにカスタマイズ
つぎに、1行目の項目を書き換えましょう。
書き換えた状態の完成イメージです。
ちなみに、わたしは以下4つのデータをもとに家計簿を作っています。
とくに、NFT Transferes(ERC-721&ERC-1155)をダウンロードしておくと、NFTの売買履歴をチェックしやすくなりますよ。
続いては、ウォレットで行った取引履歴を、サンプルにあわせて入力します。
いくつか例を紹介しますね。
①NFTを1作品買って仮想通貨を支払った
記入方法は、2パターンあります。
パターンA→購入時に支払ったガス代(手数料)をNFTの取得価格にプラスする(ガス代は経費にしない)
パターンB→購入時のガス代を経費にする
記入例はこちらです⤵
※小難しい説明が入ります(本当にすんません)
パターンAの書き方を採用すると、NFTを売ったタイミングでガス代が経費となります。
パターンBでは、NFTを購入したタイミングでガス代を経費にする記入方法です。
例えば、2023年12月に『キタドロわっしょいNFT』を購入し、2024年2月に売った場合を説明します。
所得税の申告は1月1日~12月31日までの期間で所得を計算し、翌年になると金額はリセットされます。
年をまたいだ売買をする場合、経費に計上するタイミングが異なると支払う税金がビミョーに変わるんですよ。
わたしはNFTを売却するタイミングで購入時に支払ったガス代を経費にしたかったため、パターンAを採用しました。
なぜならば、売っていないNFTのガス代を経費にするのは「なんか違うな~」と思ったからです。
参考までに、国税庁が発表した資料から「NFTの経費」に関する部分を引用します。
※譲渡=マーケットプレイスでの二次流通
本当に申し訳ないのですが、経費に関してはアドバイスができません。
ご自身の判断でお願いします。
また、ここから先の解説では、NFTの購入金額にガス代をプラスする方法を採用しています(パターンA)
②NFTを1度に2作品買った
記入方法はこちらです⤵
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