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弾き、歌う

弾き語り、という形態で最も演奏してきた。

ピアノを弾いたり、たまにギターも弾く。
声とそれだけのシンプルな形。

手段がそれしかなかったので、1人で何回も歌詞を書き直し、1人で部屋で変なメロディを何回も巡らし、大好きなミュージシャンの歌詞を一生懸命読んで泣いて、ノートに感想ではなく、私がその曲の状況ならどう思うかを聞いてすぐ歌詞として殴り書いたり、図書館の日差しで焼けている本から着想を得たり、嫌いな人への独り言を言った後歌詞を書いて翌朝見てぐちゃぐちゃにしたりしながら作ってきた。

その曲がどういう意図で作られたかは誰とも共有することもなく、1人で作った時と似せてアウトプットする。

歌を作っている時の感情のお喋りや、心の中の景色全て、そのまま、ステージでは一斉に伝えることができない。

意図を伝えようとは思わない。
受け取るのは全部聞いてくれる人の感性で、その方が自由度が高いと思う。

弾き語りは、私にとっては曲を生み出す時に最も近い形態。

心の閉鎖的空間の部分が繋がれるのは、聴いてくれてる人が、私の歌を聴いて自分の心と一緒に考えてくれている時。
それぞれが、自分の感情と話しながら同じ空間にいる。そして同時に違うことを考えている。

それはとても素敵なこと。

そしてそれを伝えるかどうかも選べる。言いたくない感情が渦巻く時もある。
それは心の中にただ置いておけばそれで良いと思う。


もう8年目になるのかな。私が歌う活動を始めてから。

え、待って書いてて思ったけど8年って。。長いね。でも音楽自体は多分生まれた時から好きだよ。

中学2年生で13歳の時に初めてライブハウスで歌った。
今20歳なので、8年目。

でも私はその前に童謡をずっと習っていて、地元のコンサートで先生と一緒に歌ったりもしていた。
人前で歌うことが好きだったんだと思う。

私が今もこうして歌えていることは、とてもありがたいこと。
どこかで歌を聴いてくれていた人が、今も気にかけてくれていたり、久しぶりにライブに来てくれたりする。
本当に感謝です。

私は今いろんな形でアウトプットしている。
リズムマシンやルーパーを使って歌う時もあれば、
DJもしたりするようになった、最近。
(どうしてこういったジャンルの音楽をやろうと思ったかもまた別で書きます。)

でも全ての始まりはシンプルなピアノと歌。

そしてそれをこれからも続けていく。

身軽なまま、またどこかに歌いに行きたい。
聴いてくれてる人のすぐそばで歌ってみたりもしたい。

自然と心の距離が近くなる、声色で詩を読める、素敵な歌い方。

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