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現行一眼レフとミラーレスカメラ68機種のファイル形式とファイルサイズについてのまとめ

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デジタルカメラで撮れる画像のファイル形式と言えばJPEGとRAWが主流だが、中にはTIFFや新しいHEIFが選べるものもある。

JPEGやHEIFには画質モードがあって圧縮率を2〜4段階から選べるし、メーカーによってはRAWもふくめて何段階かのサイズ(記録画素数)も選べたりする。

さらにRAWには圧縮RAWとロスレス圧縮RAW、非圧縮RAWがあって、そこに12ビットだの14ビットだのが選べたりするし、実はロスレス圧縮にもロスない圧縮とロスあり圧縮が混じっていて、しかもどのタイプなのかわからないRAWもある。

一方、ニコンの中・上級機でだけ採用されていたTIFF形式は、Z 7IIとZ 6IIでとうとう非対応となった(Z 7とZ 6にはある)。というのもあるので、ここでは触れない。

案外にややこしいファイル形式事情をあらためてまとめてみることにした。

汎用性の高さと画質のよさで主流になったJPEG

JPEGはたぶんもっとも一般的なファイル形式で、ほぼすべてのデジタルカメラに採用されているはずだ。

汎用性はきわめて高く、パソコンやいわゆるガラケーやスマートフォン、ゲーム機などにも対応しているし、ウェブサイトやSNSでも標準的に使われている。

画質がいいわりにファイルサイズを小さくしやすいのが売りだが、1992年だかに登場した古さも感じさせる形式でもある。

レンズ交換式カメラでは、メーカーや機種にもよるが、だいたい2〜4種類の画質モードが選べる。

スクリーンショット 2021-08-03 18.36.27

この「画質」は圧縮率のことで、「圧縮」とはこの場合、データの間引きを言う。

おおざっぱには圧縮する=データを間引いて捨てるので、その分ファイルサイズが小さくなる。その際のデータを間引く度合いが「圧縮率」ということになる。

データを間引けば画質も落ちることになるわけだが、あまりそれが目立ちにくいようにうまいことやるのがJPEGのルールであり、だから画質劣化がバレにくいわりにファイルサイズが小さくできる。

ので、基本的には、

圧縮率が低い ファイルサイズ大 高画質
圧縮率が高い ファイルサイズ小 低画質

ということになる。

画質モードごと圧縮率を公開しているのはオリンパスだけで、

SF(スーパーファイン) 1/2.7
F(ファイン) 1/4
N(ノーマル) 1/8
B(ベーシック) 1/12

となっている。

ただし、なにを基準に1/2.7とかなのか?についてはいまいちよくわからなかったりする。また、「B(ベーシック)」は最近の機種では省略されている。

それと、ソニーの「ライト」は現状でα1とα7S IIIのみで選択できる。

とりあえずのおすすめは「FINE(ファイン)」モード(ペンタックスは「★★★」モード)で、ファイルサイズはそれほど大きくないし、画像処理をする余地も多少はある。

オリンパスの「SF(スーパーファイン)」やソニーの「X.FINE(エクストラファイン)」は、RAWは面倒くさいが画像処理耐性はほしいという人には使いやすいかもしれない。

新しいHEIFはファイルサイズが小さくて高画質

JPEGに比べてぐっと真新しいファイル形式なのがHEIF(「ヒーフ」と読む)。市販機器では2017年(だったと思う)から対応がはじまった。

JPEGの半分ほどの容量で同等の画質が得られるのが売りで、現在キヤノンEOS R5、EOS R6、EOS-1D X Mark III、ソニーα1とα7S IIIに採用されている。

画質モードはJPEGと同じだが、キヤノンはHDR撮影時のみ選択できる。ファイルサイズはJPEGと同じぐらい。

ソニーもHDR用にも使えるが、JPEGの代わりとしても利用できる。ファイルサイズはJPEGの半分ぐらいとなっている(いずれも公称値)。

パソコンやスマートフォン、タブレット端末では対応が進んでいるものの、主要なウェブブラウザーが未対応のままということもあって、本格的な普及はまだ先となりそうだ。

汎用性はない代わりに画像処理に強いRAW

RAWは「生の」「未調理の」という意味で、デジタルカメラでは撮像センサーから出力された素のデータと説明されるが、実際にはなにがしかの調整、補正が加えられているのが普通だ。

基本的にはメーカー独自のファイル形式で、キヤノンのカメラでニコンのRAWを再生表示することはできないし、ソニーのアプリケーションでパナソニックのRAWを開くこともできない。

例外はAdobeが提唱するDNG形式で、国内メーカーではシグマとペンタックスが採用している。が、両社のDNGに互換性があるかどうかは確認していない。

シグマはfpとfp LはDNGのみ、sd Quattroは独自形式のX3FとDNGの選択式となる。また、ペンタックスも独自形式のPEFとの選択式だ。

メーカー独自の、つまり汎用性シカト形式であるため、対応するアプリケーションを使ってJPEGなどの汎用性のある形式に変換する必要がある。

その際にカラーモードやホワイトバランスなどを変えたり微調整できたりするといった便利なところがあり、かつ画像処理耐性が高いのが強みだ。その分、JPEGよりもファイルサイズは大きくなる。

このRAWにもいくつか種類がある。

非圧縮RAW

読んで字のごとく、圧縮なしのRAW形式だ。

圧縮をしないので画質面での問題はないが、ファイルサイズは大きい。また、ほぼ一定となる(埋め込まれたプレビュー画像のサイズはばらつきが出るので多少の差は出る。はず)。

メモリーカードやパソコンのストレージ容量を気にする人には凶悪な形式だからかもしれないが、採用しているのは、ソニーのフルサイズ機、ニコンの中・上級機、フジフイルムのみとなっている。

画質はやや落ちるがサイズが小さい圧縮RAW

JPEGのようにデータの間引きをすることでファイルサイズを抑えているのが圧縮RAWだ。

元の画像データを完全には復元できないので画質面では非圧縮RAWに譲るが、ファイルサイズは非圧縮RAWの45〜65%(ニコンZ 7II/Z 6II活用ガイドより)、およそ半分(ソニーα1ヘルプガイドより)に抑えられる。

画質については、ソニーもニコンも「非圧縮RAWとほぼ同等」と書いていて、だったらファイルサイズがでかい非圧縮RAWとかいらねーじゃん、って思ったりもするが、そこは大人なので大声では言わない。

まあ、落ちると言ってもパッと見でわかるような落ち方をするでもないので、そんなに気にしなくてもいいと思う。ので、非圧縮RAWと圧縮RAWしか選択肢がないのであれば、だいたいは圧縮RAWでいいと思う(もちろん、個人の意見ですからね)。

画質劣化がない(少ない)ロスレス圧縮RAW

非圧縮RAWと圧縮RAWの中間的存在がロスレス圧縮RAWだ。

ファイルサイズは非圧縮RAWの60〜80%(ニコンZ 7II/Z 6II活用ガイドより)に抑えられる。

オリンパス、シグマ、ソニー(α1のみ)、ニコン(中・上級機)、フジフイルムが採用している。キヤノンもそうだったような気がするが自信はない。

ロスレスと言ってももとどおりのデータが得られる「ロスない(可逆圧縮)」と、もうひとつはデータの間引きを行なう「ロスあり(非可逆圧縮)」の2種類がある。

ニコン(Z 7II/Z 6II活用ガイドより)とフジフイルム(X-T4使用説明書より)は「データを完全に復元できます」とあるのでロスないタイプ、ソニー(α1ヘルプガイドより)は「画質劣化が少なく圧縮率が高いロスレス圧縮方式」とあるのでロスありタイプと考えていいだろう。

オリンパスやシグマはどちらのロスレスかは不明だ。

が、圧縮RAWよりは画質面で有利なはずなので、選択肢がある場合はロスレス圧縮RAWを選ぶのが個人的にはおすすめだ。

「ビット」がよくわからない人のために

スペック表の画質モードや画像形式の欄に「12ビット」とか「14ビット」とか書かれているのを見たことがあると思うが、あれがいまいちよくわからない人も多いようなので少し触れておく。

このビット数は、雑に言えば階調のなだらかさの度合い。画像上の真っ黒から真っ白までの明るさの変化をどれぐらい細かいステップで表現するかをあらわしている。

たとえば、1ビットは明るさの違いを2段階しか表現できないので「黒」と「白」だけになる。

これが2ビットだと明るさの違いを4段階で表現できるので、「黒」「暗いグレー」「明るいグレー」「白」になる。

3ビットになると8段階になるので、「黒」「かなり暗いグレー」「暗いグレー」「やや暗いグレー」「やや明るいグレー」「明るいグレー」「かなり明るいグレー」「白」というふうに、ビット数が増えるほど明るさの変化がなだらかになっていく。

デジタルカメラで使われるのは、

スクリーンショット 2021-08-03 18.39.29

の4タイプが多い。中判デジタルになると16ビットが選べるものもある。

基本的にはビット数が大きいほど画像処理するうえで有利になる。反面、ビット数が大きいほどファイルサイズも大きくなる。

メーカー別で見ると、

スクリーンショット 2021-08-03 18.40.16

ただし、キヤノンとソニーは機種によってちょっと複雑な事情がある。

実はキヤノンの日本語のEOS R5とEOS R6のウェブページには14ビットという記述はない(「ワタシは見つけられなかった」の意である)。

で、UK(英国)のサイトを見に行くと、EOS R5については、

14-bit with Mechanical shutter and Electronic 1st Curtain, 13-bit A/D conversion with H+ mode, 12-bit A/D conversion with Electronic shutter
https://www.canon.co.uk/cameras/eos-r5/specifications/

と書かれている。DeepL翻訳では、

メカニカルシャッターと電子1stカーテンで14bit、H+モードで13bit A/D変換、電子シャッターで12bit A/D変換。

となる。「電子1stカーテン」は電子先幕シャッターのこと、「H+」モードは高速連続撮影+モードのことだろう。

EOS R6については、

14-bit with Mechanical shutter and Electronic 1st Curtain, 12-bit A/D conversion with Electronic shutter
https://www.canon.co.uk/cameras/eos-r6/specifications/

H+モードのこと以外はEOS R5と同じ文言が記載されている。

13ビットと12ビットに対して「A/D conversion」が付け加えられている意図がいまいちはかりかねるところではあるが、無条件での14ビットではないから日本語のページでは記述がないのかもなぁと思っている。

また、ソニーも各機種のヘルプガイドを見ると、

「RAW画像は、1ピクセルに対して14ビットの分解能を持っています」のあとに、

α9 II、α7R IV、α7R III、α7 III、α7Cは長秒時NR、BULB、RAW記録方式が圧縮で連続撮影時

α9、α99 IIは長秒時NR、BULB、連続撮影時

α6600、α6400、α6100は長秒時NR、BULB、連続撮影、サイレント撮影時

に「12ビットの分解能に制限されます」と書かれてある。

こちらもわざわざ「分解能」という語を使っている理由はわからないが、やはり条件によって12ビットに切り換わる仕様である。

そんなところで各社のRAWの種類を表にまとめておいた。

スクリーンショット 2021-08-03 17.43.11

ワタシ個人の感覚としては、12ビットのみのオリンパス機で階調性が気になったような記憶はないし、連写時などに12ビットになるソニー機でも14ビットとの違いを感じたことはない(もちろん、ワタシが鈍感なだけの可能性は否定しない)。

ので、好みとか容量的な余裕のあるなしで選べばいいと思っている。

と書いてはいるものの、個人的にはなんかあったときに役に立つかも知れねーしなー、というのがあるので、選べる機種では14ビットに設定していたりする。

ファイルサイズの比較など

ここからは例によってスペック上の数字で遊んでみる。

おおざっぱには公称のファイルサイズは最大値と考えるのが自然で、絵柄によってはこの数字よりもかなり小さくなる。なのでこの数字の大小をうんぬんする意味はたいしてないのだが、それなりに興味深い部分もある。

なお、ソニー、パナソニック、フジフイルム、ペンタックスはメディア容量ごとの記録可能枚数から計算した数字を使っている。

ちなみに、パナソニックDC-S1、DC-S1RはXQDカードとSDカードとで枚数が違っているので(SDのほうが多く撮れる)、ここではSDカードでの数字を使う。

また、キヤノンのEOS Kiss X10だけはファイルサイズの情報が見当たらなかった。ので、これをのぞく現行68機種のデータである。

シグマsd QuattroはDNG形式での記録も可能だが、こちらもファイルサイズの情報が見当たらなかった(実写でだいたい105MB前後なので非圧縮RAWではないかと思われる)。そのため、X3F形式の数字だけとしている。

キヤノンのDPRAWも特殊なものと言えるので、ここにはふくめていない。

JPEGの最高画質

JPEGのいちばんいい画質モードでのファイルサイズを比べてみた。

だいたいはFINEモードだが、オリンパスはSF、ソニーはX.FINEの数字。目伸ばしモードやハイレゾ系のモードはふくめていない。

スクリーンショット 2021-08-03 17.51.45


いちばん大きいのはソニーα7R IVのX.FINEでファイルサイズは46.55MB。

画素数いっぱいなカメラなので当然と言えば当然だが、同じ画素数のシグマfp LのFINEが28.6MBで5位なのを見ると、X.FINEの圧縮率の低さも響いている。

2〜4位もソニー機の画素数多めな機種が並んだ。

小さいほうはパナソニックDC-GH5SのFINEで6.15MB。

画素数控えめの高感度マシンだからというのもあるが、α7R IVとの差がすごくてあんぐりする。

2位以降はキヤノン機の画素数が少なめな機種が並んだ。

非圧縮RAW

非圧縮RAWが選べるのはソニー、ニコン、フジフイルムの21機種のみで、14ビットと12ビットが選べるものは14ビットの数字を使った。

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いちばん大きかったのは予想どおりのソニーα7R IV。ファイルサイズは131.28MBにもなる。

枚数を多く撮る人だとストレージ容量増し増しで望まないとならないだろう。デジタルは何枚撮ってもタダ!なんて口が裂けても言えない数字である。

3位にはニコンのD850が食い込んだほかはソニー機がトップ5の多数派を占めた。

小さかったのはニコンD6の38MB。以下、ニコン機が並んで5位タイにソニー機が並ぶ結果。

圧縮RAW

圧縮RAWはキヤノン(C-RAW)、ソニー、ニコン、フジフイルムの32機種が採用している。

キヤノンのC-RAWは「ファイルサイズが小さい」と書かれているので、圧縮RAWとしてあつかっている。また、ファイルサイズを抑えたいときに選ぶものと考えてニコンのは12ビットにした。

スクリーンショット 2021-08-03 17.53.56


トップはソニーα1で67.37MB。画素数がより多いα7R IVを超えているのがおもしろい。なぜかは詮索しないけどね。

ここまではソニー機がトップを占めていて、これが圧縮率の低さ(=画質のよさ)に起因するのか、あるいは別の理由からなのかはわからない。

以下、最近生産終了が伝えられたソニーα99 II、α7R IIIとソニー機がつづく。

小さいほうはキヤノン機のC-RAWが4位まで並ぶ。トップのEOS R6が11.2MBと、ソニー機とはずいぶん違う印象とある。

RAW(ロスレス圧縮、圧縮方法不明)

ソニー機はα1以外は非圧縮か圧縮かなので、そのへんが抜けた59機種での比較となる。

ビット数を選べるシグマとニコンは14ビットを選んでいる。

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ソニーの独占をはばんだのはシグマfp L。14ビットのロスレス圧縮で129.6MBにもなる。

同じ画素数のソニーα7R IVの非圧縮RAWと大差ない数字なので、ちょっと圧縮効率が悪いように思える。

2位以下は安定のソニーα1、ペンタックスK-1 Mark II、パナソニックDC-S1Rとバリエーションが増えてきた。

軽いほうはオリンパスE-M10 Mark IV、E-P7、E-PL10が17.4MBで並ぶが、これはちょっと謎。

と言うのは、E-M10 Mark IVとE-P7は有効2030万画素なのに対して、E-PL10は有効1605万画素なのだ。同じメーカーで画素数違いなのにファイルサイズが同じなのは釈然とはしないが、あくまで公称値として比較した結果なので、深くは追求しない。

1000万画素あたりのファイルサイズ(JPEG)

記録画素数1000万画素あたりのファイルサイズを、JPEG最高画質で比べてみた。

画素数の多い少ないが加味されないので、メーカーの個性、考え方があらわれるように思う。

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いちばん大きかったのはソニーα7S IIIのX.FINEで8.88MB。以下ソニー機がトップ5を独占した。

おもしろいのは各社とも画素数控えめモデルは総じて1000万画素あたりのファイルサイズが大きい傾向があったこと。画素数が少ない分ファイルサイズが大きめでも文句を言われないだろうから、画質面でも頑張っている、ということなのかもしれない。

ちなみに、ソニー機のX.FINEの平均は7.79MB。次いでオリンパス機のSFが平均6.50MB、シグマのFINEが平均6.27MBだった。

軽いほうはキヤノン機が独占していて、トップがEOS Rの2.79MB。キヤノン機全体の平均値は3.27MBで、ソニー機のFINE(平均4.16MB)よりもまだ軽い。

ただし、あくまでこれはファイルサイズの比較であって、画質の良し悪しではない。キヤノン寄りの見方をすればソニーは無駄にファイルサイズが大きいだけだし、ソニー寄りの見方をすればキヤノンは削りすぎなわけだ。

1000万画素あたりのファイルサイズ(RAW代表)

こちらも記録画素数1000万画素あたりのファイルサイズを比較した。

ワタシ個人の感覚で、フィルサイズが大きな非圧縮RAWははずした。また、14ビットが選べるものは14ビットにした。

スクリーンショット 2021-08-03 17.56.10

最重だったのはシグマsd QuattroのX3Fで、ロスレス圧縮ながら28.10MBという結果。3層構造の撮像センサー(通常は1層である)ファイルサイズが大きくなりやすいのが大きな理由だ。

以下、シグマfpとfp L、ペンタックスのK-3 Mark IIIとK-70がつづく。実は6位もペンタックスK-1 Mark IIだったりする。

シグマもペンタックスも現状3機種ずつしかないのに、その6機種が上位を占めるというのがおもしろい。

最軽はオリンパスE-M10 Mark IVとE-P7が8.63MBで1位タイ。

次いでキヤノンEOS R5、EOS Rがつづき、5位にニコンZ 7IIが入った。

まとめ

今回はレンズ交換式デジタルカメラで使われる画像のファイル形式についてまとめてみた。

主流のJPEGとRAWも、圧縮率や圧縮方法でずいぶんファイルサイズが違ってくるし、メーカーによる違いがあるのも発見できておもしろかった。

また、画像のファイルサイズは連写できる枚数や連写後の書き込み待ち時間、バッテリーの消費にも影響するし、RAWのビット数で電子シャッターでの幕速も変わるといった違いもある。

ほかに、画像処理を行なうパソコンの負荷やストレージ容量の消費スピードも気にしないといけない。

機種選びの際に、そういうところまで考えることはまずないと思うが、まるきり無視してもいいわけではない。というのも頭のどこかに置いておいてもらいたいと思う。

追加情報 データ

以下は使用説明書などに記載されている現行のレンズ交換式デジタルカメラ(一眼レフとミラーレスカメラ)68機種のデータをまとめたものだ。

画素数(有効/記録)、RAWビット数、RAWのタイプとファイルサイズ、JPEG最高画質のモードとファイルサイズを記載した。

カッコ内の数字は1000万画素あたりのファイルサイズ。オリンパスとソニーのJPEGはSFとX.FINEに加えてFINEモードの数字も合わせて記載した。

ほかの記事でも触れたとおり、昨今の出版不況の影響を受けて生活苦に直面していることもあるので、このパートだけ有料とさせていただきたい。

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