僕なりのツッコミ論(後)
僕なりのツッコミ論(前)ではツッコミに必要な能力とストレートなツッコミを入れる際のタイミングとフレーズについて僕の思っているところを書きました。
後編では、2つ目の基本的な技術となる、観客より遅いタイミングで曲げたフレーズでツッコミを入れる技術について書いていこうと思います。
曲げたツッコミとは?山里さんの例から学ぶ
まずは、【観客よりも遅いタイミングで曲げたフレーズでツッコミを入れる】という意味合いのニュアンスの共有のために、有名な漫才で行われた一例を、クイズ形式で挙げたいと思います。
南海キャンディーズさんが2004年のM-1グランプリの決勝で1本目に披露したネタの中で、医者コントに入るくだりがありました。
その中でのお二人の配役は山里さんが「医者」しずちゃんさんが「助手」という設定です。
そのコントの中でこのようなオペのやり取りが行われました。
山「メス!こりゃひどい・・汗!」
し「はい!(山里さんの左脇を持ち上げて制汗スプレーを吹きかける)」
山「・・・・・(右脇の匂いをチェック)」
観客の笑い
山「メス!」
し「はい!(もう一度制汗スプレーを吹きかける)」
山「( )」
ここで山里さんがどうツッコミを入れたでしょうか?
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