あなたが美しいのは
きっと初めての空を 飛ぶ鳥の心うつして
誰の胸にも ひたすら待ち望む時があるはず
いつか心を隠す 重ね着をみんなはがして
惑いひとつもない 汗をかいてみたいはず
あなたが美しいのは 愛されようとする時でなく
あなたが美しいのは ただ愛そうとする時
きっと霧深い海に 沈ませた宝のように
誰の胸にも必ず 色あせぬ夢があるもの
いつか心の底に 輝きをひとつ見つけて
抱いて思いのまま 泣いて笑ってみたいもの
あなたが素晴らしいのは 愛されようとする時でなく
あなたが素晴らしいのは ただ生きようとする時
小椋桂の歌詞は秀逸で、とても好きだ。
この歌は、母親が持っていた堀内孝雄のベストのCDに確か入っていたと思う。
小学校の頃だったか、中学校だったか忘れたけど、僕が自分の殻を破りたいともがいていたとき、対人関係がうまく作れずに苦しんでいたときに、ベッドに寝転んで、この歌を聴きながら、いろいろ考えた。
僕は他人にどう見られているかばかりを気にして、人に気に入られようとばかり思って、それが自分の殻を破れない理由なんじゃないか?
「いつか心を隠す 重ね着をみんなはがして 惑いひとつもない 汗をかいてみたいはず」
自分の殻を破りたい。僕の心を隠している重ね着、プライド。そんなもの気にせずに、懸命に生きてみたい。
誰かに好かれるのかを気にする自分じゃなくて、誰かを好きでいる自分でいたい。
心を開き、人を信じ、人を愛しつづける。それは自分が望んでやまない自分の姿に他ならない。
「あなたが美しいのは 愛されようとする時でなく あなたが美しいのは ただ愛そうとする時」
僕はこの言葉を自分自身に語りかけ、自分の心の重ね着を一枚一枚はがしていった。
そして今も。。。